妖怪百姫たん!と民俗学

なんてえタイトルは大層ですが、「妖怪百姫たん!」のごく短くまとめられたキャラ解説に改めて目を通してフイと思ったことの話。

死産とか、幼い子を亡くすというのが今よりずっとよくある出来事で、それでもやはり特別な心情を巻き起こすものだったんだなぁと、ちょっとしんみりしたのでした。オボとか赤殿中とかオッパショ石とか、微妙にキャラ被ってるよね。いずれも、おぶさりというかスキンシップを求めてくる、という。百姫たんにはまだ出てないけど子泣き爺も同系か。まぁ赤殿中は化け狸、オッパショ石は相撲取りの墓石で、死んだ子供の霊だといわれているのはオボだけではあるけど、出自はさておいて「人にどう関わってくるか」に注目するとどこか似ているし、その根底には幼子の死を悼む心、そして恐怖の感情があるのではないかと思う。一方で、母親の側の妖怪として姑獲鳥なんてのもいたりするし。

艦隊これくしょん」が軍艦や海軍史への興味を、「刀剣乱舞」が名刀に対する関心を喚起したように、「百姫たん」の影響で民俗学に興味を持つ人が増えたら面白いなぁと思う……のだが、まず某ウォッチにそういう影響力を期待するのがスジか。