最近観たTV番組

 
ガンダムビルドファイターズトライ
アバンタイトル、新キャラの「ガンプラが痛がってる」から始まる一連の台詞は、台詞自体のほうがよほど痛かった。ああいう場面で抽象的な表現に逃げてしまい、ちゃんとしたテクニカルな側面を描写できない、「パチンというまではめないからぁぁぁ!」みたいなウイットすら折り込めない(黒田洋介脚本なのに!)となると、もう見切りをつけるわこのアニメ。

ダメージレベル設定Bはあれだ、逆セーフティシャッター。本来は壊れないはずなのに、話の都合で壊れることもある、という。ていうか例えば前々回のバトル、「アドウの挑発に乗せられて実はがばい学園はレベルAで戦ってました」なんて描写を一つ加えておけば、ビルドバーニングが壊れたことの説明になっただけでなく、アドウのバトルクレージーっぷりも強く印象付けられたのに、そういう設定の使い方もできないのか? 自分(たち)が考えた設定だろうに。
 
『超電磁マシーン ボルテスV』
AT-Xで無料放送だったので視聴。第1話を観たのはこれが初めて。前番組『コン・バトラーV』の第1話が神がかり的な完成度で、それと内容が被るのを避けようとしたためか、ややもっさりとした印象。

とりあえず「分体」って言葉初めて聞いたよ。まずロボットの姿で現れて、その後の発進シークエンスの前に一度「分体」して5機のメカで出撃するというのが、いかにも手際が悪い印象。そのままボルテスVで出撃しろよ(笑)。一応、はじめのうちはザコ敵が相手だから5機で戦うほうがよい、と見える構成になってはいるけどね。主人公5人は非人道的なまでに厳しい訓練を受けてきた、と再三描写しておきながら肝心のボルトマシーン搭乗はぶっつけ本番だというのもちぐはぐ。そもそも訓練所の設定(鍛え抜かれたプロフェッショナル)と兄弟設定(血縁であることを理由に選ばれた搭乗者)が噛み合ってない感じ。
 
艦隊これくしょん −艦これ−』
予想はしてたけど、「既存ファン向けのキャラクターグッズとしては優秀なのでは?」くらいしか言うことが無いな。まず無駄にキャラが多過ぎで、話は無いも同然で、普通のアニメにすらなっていないというのが正直な評価。ただ、これなら既存ファンの「○○が出ない!」とか「○○はそんなこと言わない」とかいうネガティブな反応は抑えられるのだろうし、市場が既にある以上はこういうマーケットイン型の保守的な商品企画で正解なのでしょう。

うん、これは「作品」として評価できない。「商品」だ。だからといって下に見るわけではないし、冒頭に書いたとおり商品としては優秀だと思うけど、私が感想を書くものではないですね。流行りものだから取りあえず見続けますが。