プリパラ#24「さよなら、プリパラ」

 
ライブでもしもSoLaMiSMILEが「With 友よ共に」を歌っていたなら……。

校長「プリパラがこれほど面白いものとは、知らなかった」
♪荒野の彼方を〜吹き巻く風の音〜

♪夢叶う〜その横にも そう友がいる〜
「正々堂々、試合終了!」……でここで大団円だったな。
 
もしも「ベートーベン交響曲第9番"歓喜の歌"」を歌っていたなら……。

校長「やめてくれ! ベートーベンはいい人なんだ!!」

……校長は骨抜きになりプリパラ禁止も撤回されただろうか?

しかしどちらでもなくけんぱーけんぱー。

そんなこんなで。
 
大神田校長は何故プリパラを禁止するのか、なぜ友情を激しく嫌悪するのか、その理由がついに明らかに。第1話からの作品の根幹だから扱いが難しいところですが、女児アニメらしく過剰にヘビーにならず、かといってバカバカしく軽くもない、見事なさじ加減でした。

言ってしまえば「大切に思っていた友達だったのにプリパラの外で会う約束の日に現れず、そのまま再び会うことができなかった」というだけ。そこで劇中でも、メインキャラたちが変に共感せずにちゃんと「たった一人友達を失ったからっておかしいよ!」「私たちに何の関係がある?」「全く論理的じゃありませんわ」と身も蓋もなく返すのが良かった。子供の目線で見れば(つかまあ子供に限らないけど)単なる大人の理不尽な横暴なんだよね。

でも校長は校長で「おかしくて結構!」と言い放つくらいで、おかしいとわかっていてやっている、という。はじめは子供じみた敵意だったのが、20年の月日を重ねるうちに「今さら変えられない」という妄執と化していた……というのが、なんというか大人のキャラクターです。ライブを見ていなかったというのも、きっと敵意を保ち続けるため……見たら敵意が消えてしまうのを恐れてのことだったんだろうなあ。プリパラに近づくことを体が拒むというのも実は同様で、それを踏み越えるとあの頃のシュガーに戻れる、という。ギャグとして提示された極端な設定を、まさかこんな形で生かすとは思ってもみなかった。

エキセントリックな校長ですが、一方で「教師は生徒からの一切の贈答品をもらうことは禁じられています!」と固い倫理観を見せたり、そふぃさんがぷしゅ〜となっているのを見て気づかったりと、プリパラと直接関係ないことだと割とちゃんと教育者だと描くバランスも巧い。

ところで卒業文集、レオナは「友達いらない、プリパラ大嫌い」と読んでいたけど……。

私の将来の夢、それは・・・・・・
子供たちが傷つかない・・・・・・
敵であり、友達は不要で・・・・・
きちんと教育していくこと・・・・
 私がそう思うようになった・・・
くつか理由がありますが、友達とい・・・
の恐ろしさを知ったのはプリパラ・・・
なってからでした。
プリパラでの経験は、私にとっ・・・・
にも深い傷となったため、具体的な・・・・
せさせて頂きます。ただし!身を以
達」というものがいかに信頼できな
であり、己をおとしめる存在であるか、
知った経験であったことだけは確かです
友達なんて大嫌い!プリパラ
なんて大嫌い!私はこれか
とプリパラを憎み・・・いく

「友達いらない」って書いてないよレオナ?