「デジタルアーカイブのつくり方」#3/「歴史都市京都の文化・景観・伝統工芸」#1

gaccoの「デジタルアーカイブのつくり方」は先週金曜日に3週目に突入。さらに昨日、「歴史都市京都の文化・景観・伝統工芸」が始まった。

同時進行になるとキツイので「デジタルアーカイブのつくり方」のほうは昨晩のうちに3週目のレポートまで終わらせる。肝心の「どういうサイトを作るのか・コンテンツを提供するのか」の具体案はスカして「コンペを開く」という反則的なアイデアを核にしてしまい、自分自身でも「いいのかこれ? いやでも課題は『どんなコンテンツやサービスをつくりますか』だし、サービスの答としてアリだよな。アリなのか?」と悩んだのだが、結果的には高評価をいただいてほっと一息。ただ、突貫で仕上げたので言葉足らずな部分があり、採点者のひとりに正しく伝わらなかったのは反省しないとな。

「大学ポートレート(私学版)」、作っているのは知ってたけど実際見たのは昨晩が初めてで、まさかあんな酷いものに仕上がっているとは思わず、「これ学生に作らせたほうがよっぽどマシなものになるだろ!」というイライラの勢いをレポートにしてしまったのでした。
http://up-j.shigaku.go.jp/
 
一方、「歴史都市京都の文化・景観・伝統工芸」は、このタイトルだし人文系のど真ん中だろうと思っていたら、いきなり「デジタルアーカイブのつくり方」と似通った話が始まって面食らう。1週目のサブタイトルにちゃんと「GISを通して京都の景観を探索する」とあるんだけど、GISって馴染みのない言葉だからこういうものとは予想してなかった(GIS=地理情報システム。コンピュータ上に地図情報やさまざまな付加情報を持たせ、作成・保存・利用・管理し、地理情報を参照できるように表示・検索機能をもったシステム……「ウィキペディア」による)。今どきはもうこれくらいは当たり前になってるんだなぁ。久々にちょっと「積極的にキャッチアップしてかないと時代に取り残される」気分を覚えました。
 
あ、ちょっとだけ「デジタルアーカイブのつくり方」の話に戻る。工学院大学が27日付でこんなリリースを出してました。

工学院大学附属高等学校は、インターネット上で誰でも無料で受講できる大規模な開かれた講義 MOOC(ムーク)の日本版『gacco(ガッコ)』が展開する「デジタルアーカイブのつくり方 〜ビッグデータ・オープンデータを紡いで社会につなぐ〜」講座(渡邉 英徳准教授 首都大学東京)を導入します。

また、21 世紀型教育プログラムの一環としてgacco を活用した「反転学習」を日本の高等学校では初めて展開します。
 
http://www.kogakuin.ac.jp/press_release/2014/cbr7au000003mex7-att/20141023_gacco.pdf

大学の附属高校が、その大学以外の大学による講座を導入して反転学習まで展開する、というあたりも耳目を引きますが、それより何より、そもそも「あの講座を高校生が受けるのか!」という驚きがある。後生畏るべし、か。いやいやナンの、まだまだ若いもんには負けんぞぅゲホゲホ。もちろん年寄りに負ける気も無いが。そして同世代にもだ。ただの負けず嫌いか。

などと冗談はさておき(勝ち負けを競うものではないからね)、下は高校生から(さすがに小・中学生はいないよね?)上は戦前生まれまで(私が採点したレポートの中に、東京大空襲での自分自身の体験に触れたものがあった)が同じ講座を受けているというあたりにMOOCsの特長を改めて感じます。