プリパラ#16、17ついでにDVD#1

#16「特ダネ!らぁらのヒミツばれちゃった!?」
「みんな知りたい! 私も知りたい! パプリカ学園新聞部、徳田ねね。続けて読めば〜特ダネね!」……他所でもやってる、というか誰でも考えるネタだけど不可避。

「正体を暴こうと付け回していたけど最後にはシンパになる」という筋書は実にナンともお定まりで、それこそ増子さんも陥った展開なんですが、表が「ファンサービスの『かしこま!』で正体を明かすのを狙う」ならば裏は「ファンの名前を憶えている小まめさを目撃する」、表が「本名が書かれた宿題ノートを見つける」ならば裏は「楽屋で学校の宿題に取り組む真面目さを目撃する」で、終盤での表裏逆転が見事でした。真面目な話は場違いですが、取材で知ったひとつのことについて表裏どちらを伝えるか? というジャーナリズムの姿勢を問う、重要な問題提議になってますな。

……いやまぁ、楽屋荒らしというか空き巣狙いも同然の取材については弁護しようがないけどね。

そういえばDVDの第1巻が届いたんですが、

1、2話の頃には「校長の尖兵となってらぁらのプリパラ通いを暴こうとする」という役目、南風紀委員長が担うものだと思っていたんだよなあ……。見返すと、1話では委員長の出番は1シーンのみ、2話でも同じような出番だから当面は「校則第○条!」「○枚目の違反切符よ」のルーチンギャグ用のサブキャラだと捉えるのが普通だよ。なにせオープニングでは背景にすら登場してないんだし。それにしても、DVDしか視聴方法の無い人は2話ラストから1カ月間続きはおあずけなのか。ちょっと気の毒だなニヤニヤ。

えーと、徳田さんですね。「どうしてそこまでアイドルを蔑視し、敵視するのか?」の理由付け、一歩間違えると説得力不足だったりシャレにならないレベルでシビアになったりですが「憧れていた先輩がアイドルオタで幻滅」というのは丁度いい塩梅だったと思います。こうなると、校長のほうのプリパラ嫌いの理由がますます気になりますが……。

前回でドレッシングパフェとの因縁付けはひと段落ということか、ドロシーは細々とちょっかいを出す嫌がらせ役に位置付けられる一方、シオンはライバル視しているからこそSoLAMiを助けるという美味しい役割に。ってまぁ、そこらへんの物語上の役目なんてのは「碁盤を頭の上に載せて3人並んで歩く」という奇妙奇天烈な絵のインパクトで吹っ飛んでしまいましたが。
 
#17「恐怖のハロウィン!ジャック・OH!蘭たん!?」
ファルルの本格登場回。といってもただ登場しただけで、指しゃぶりやおうむ返しなど幼児のようなキャラとエフェクトのかかった声、そして「プリズムボイス」というキーワードを印象付けただけで引っ込んでしまいました。このあたりは「梅干しピザのお客さん」の扱いを思い出しますな(そういやそふぃさん、レッドフラッシュ投与後でなければ甘いもの食べても何も問題ないのね)。クマも聞き覚えのある名前と言っていたし、ここから追々本筋に絡んでいくのでしょう。

というわけでファルルは横に置いて、メインは蘭たんをめぐるドタバタでした。前回今回とゲストが中心のバラエティ回が続きます。ほら〜ホラーな幼女は文句無しに可愛いかったけど、話が動かなかったんで感想は書きづらいね。「実は幽霊or妖怪? やっぱり生身の人間?」という蘭たんの正体の謎が縦線でしたが、もうひとひねり欲しかったところ。最低限、「蘭たんの天国ホリウッド」が何でどこにあるかにはちゃんとしたオチが欲しかった。

設定まわりでは、「デザインスケッチがあれば即座にステージ衣装になる」ことが明らかに。今後もアイドルでなくデザイナーが絡む話もあるのかもとそのあたりに期待。ていうかこの回、たぶんゲームのほうで期間限定メイキングドラマがあるからそれをアニメでもやる、というのが第一だったんではなかろうか……。これまでのメイキングドラマは何回か使いまわしてましたが、「トリトリ!ハロウィンパーティ」はもう使えないよね。まぁ、そこらへんの大人の事情はさておきましょう。