最近買ったマンガ

え。何このラスト。ひょっとして現実とは別の道に進んじゃったの? 「この物語はフィクションである。」つっても、これは違うんじゃない? いちおう次の巻も買うけど内容次第では13巻まとめて処分だなこれ。なんという「うわぱあ」な表紙。しかし左薙との対戦はこの巻では2話目の導入まで。あまりにもキモく、実力も備えた強敵だった左薙の次の敵を考え出すのはやはり大変だったのだろう、蔡理高校の面々はぶっちゃけ面白味に欠ける。蛮堂は詰まるところただのパワーピッチャーだし、蓬莱は…ええと……強打者……? あ、ショートとしても優秀だった…? てなもんで。マネジャーの桃ちゃんサンの暗躍がちょろちょろ描かれてますが、これもまだまだ大人しくてイマイチ目を引きません。
ロボットガールズZ (バンブーコミックス)

ロボットガールズZ (バンブーコミックス)

アニメは未見です。気が付くと映画も終わってた。えーと、絵は可愛いんだけどなんつーかこれ、「何が描いてあるかわからない」級で話がメチャクチャ。第1話はZちゃん誕生話なのにグレちゃんグレンダさんは全く説明の無いままガールズの一員になっていて、最初読んだ時には何が起きたかわかんなかったよ。カラーページの導入→回想でZちゃん誕生秘話→導入部の話の続き、という構成なんだけど、それとわかって読み返してもやっぱり「だからグレちゃんグレンダさんは何者?」でひっかかってしまう。中盤からは新キャラが次々にチーム単位で登場するのでもう誰が誰やらだ。これは元のアニメからの問題なんかねえ?
蟹に誘われて

蟹に誘われて

前作「足摺り水族館」について、「技術でなくセンスで描かれているマンガなので、これはスゲーや面白いわと思うものの、他の作品はどうなんだろうねとフイと冷めてしまう」などと突き放した感想を書いたpanpanyaの新作(2013年9月7日付)。
すみません、こっちはさらに面白いです。シュールな世界なんだけど、妙にリアルというか現実の日常と地続きとなっている感じ。
特に「方彷の呆(hohohonoho)」というエピソードの、「慌てて電車から降りたら知らない駅だった」……という「あるある」感のある導入から始まって、真っ昼間なのに既に終電が行った後、しかし平然としている駅員、ならばとバス停を探して街中をさすらってみると、目に入ってきたのは貼り紙の「バス停などない」……という感じで、次第に悪夢の中に取り込まれていく展開はかなりのドキドキものでした。コロコロコミック』版の「ガンダムビルドファイターズ」。amazonのデータには「1」とありますがこれ一冊で完結です。マァ児童誌スタンダードな作品。アニメと同様、「製作」担当と「操縦」担当の凸凹コンビが主役のバディものなんですが、それぞれのキャラ設計が古臭いというか基本に忠実で、製作担当のビルトは「眼鏡をかけた学園一の秀才」、操縦担当のキットは「勢いまかせでガンプラバトルに参加した『遊びの天才』」という……。ここらへん新味はありませんが、児童誌のマンガとはこうしたものでしょう。
描くのがいかにも面倒そうなメカ(ていうかガンプラ)がこの絵柄なりにちゃんと描かれており、これもまずは及第点(ザクについては色々と厳しいところがあるんですが)。ガンプラの改造プランが「コロコロ読者にも真似できそうなレベル」に抑えつつもハッタリの効いたものだったり、バトルの展開に所々「プラモならではのアイデア」が投入されているあたりに好感が持てます。おっと、これ言及してなかったな。こちらは『ガンダムA』連載の「ガンダムビルドファイターズ」外伝です。今月下旬には2巻が発売予定。ユウキ・タツヤの小学生〜中学生(inロンドン)時代を描いた作品で、親友との出会いと思わぬ別れ、という物語はオーソドックスながらもキャラクターは生き生きとして愛らしい。絵柄は今風でシャープ、メカ(ていうかガンプラ)の絵も破綻や過度な省略は無く、見応え十分です。ユウキ先輩、三代目メイジン・カワグチの過去が気になる「ビルドファイターズ」ファンなら買って損はないでしょう。