トヨタクラウンに感じる「余裕」

いつも新車。毎年乗り換えているわけや。その方はずっとトヨタのクラウンに乗っていたんだけど、ある年、他社の最高級セダンに替わっていた。おや、どうしたのかな、と思っていたら、それがしばらくして、またクラウンにもどっていた。「なぜ、クラウンに戻したんですか」と聞いてみたら、「他社のクルマのほうが若々しい、と思って買い替えたんだけど、クラウンの方がトランクが大きいなど、随所に余裕がある。やはりずっと続いているブランドは違います」と言うんですね。
 
「日本の製品がダサいのは「余裕」がないからや」
伊藤忠商事社長 岡藤正広

http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20131101/255395/

トランクの大きさに余裕を感じるというならライトバンにでも乗ればよかろう。
それは余裕ではない。ただ物理的に大きいだけだ。
ていうかさぁ、車を毎年乗り換えているような車好きが、まさか「随所に余裕がある」の一例で真っ先に「トランクが大きい」なんて言うはずないやん。多分その人も内心このシャチョウをバカだと思っていて「(お前にも理解できる部分で言えば)トランクが大きいんだよ」と言ったんじゃないの? その嫌味が判らず真に受けちゃった。
あるいはもっと色々と「ステアリングが〜」「ブレーキを踏み込むと〜」「着座姿勢が〜」「ドアを締めるときの音が〜」「コンパネの横まで〜」とか、どれほど余裕があるか語って聞かせてくれたのに、このシャチョウさんが覚えていたのは「トランクが大きい」だけだった、とか。こっちのほうがありそうだな。
それともあれか、「クラウンのほうがトルクが太いとか、随所に余裕があるんだよ」と聞かされて、「へぇなるほどねえ、トランクが大きいんでやすか」と早合点したとかか?
いずれにしても、どうしてこうもバカ丸出しの話をドヤ顔でできるのか? そこがわからない。
……つまりバカなんだよな。それも、自分がバカだと気付いていない最悪のバカ。