日本の研究開発機関をイノベーションハブにするには

……まずそれらを日本語で表現するところから始めてはどうか。

科学技術イノベーション総合戦略
(平成25年6月7日 閣議決定
 
(略)
(2)大学・研究開発法人を国際的なイノベーションハブとして強化
(1)取組の内容
新興国の存在感が増す中、研究開発における我が国の国際的優位性が薄れつつある。この危機感を原動力とし、世界トップレベルの大学等と競争する十分なポテンシャルを持つ大学・研究開発法人が、国際的なイノベーション創出拠点となるよう、研究環境を革新する。これにより、海外で活躍する日本人を含む世界トップレベルの研究者等に対する求心力が高まり、我が国が多様性に富むイノベーションの結節点となる。
(略) 
http://www8.cao.go.jp/cstp/sogosenryaku/honbun.pdf

イノベーションハブ」って、それ「科学技術革新の拠点」と言ってはダメなのか?  (個人的には、「科学技術」では「技術」の側面が強く出過ぎるので「科学・技術の革新の拠点」としたい)
本文から「結節点」という語も採れる。なのに何故「ハブ」?
ていうか「ハブ」なんて国立国語研究所の「「外来語」言い換え提案」(2007年3月)本編はおろか「報告書未収録の語彙リスト」(2008年8月)にすら収められてないよ!
http://www.ninjal.ac.jp/gairaigo/Report126/report126.html
エクセル形式の一覧のほうで追ってみると、頻度460で2570番目あたりに位置していた。
5年も前、研究の端緒で言えば10年以上も前に外来語の氾濫に対する問題意識があって、それこそ「国立」の「研究所」が、すなわち国民の血税でもって研究を行ってきたというのに、そういう取り組みをないがしろにしてカタカナ言葉を濫用しておいて、「総合戦略」もへったくれも無いもんだ。私はこれからも「時空自在」を使い続けるぞ! (それはどうか。→2005年1月19日付ユビキタスの日本語訳」)