最近見たTV番組

「探検ドリランド -1000年の真宝-」
新シリーズ開幕。ギャグ要素強めで予想以上に楽しかった。キバマル似のマッチョマンやフェイリン似のおばあちゃんはただの通りすがりかい! そして川辺にたたずんでるよおばあちゃん!! あ、ナガレが本人なのは予想通りなんでオチには弱かったです(笑)。メッキとシャッキがレギュラー継続なのは嬉しいが、主人公一行に加わっちゃうとギャグ要員としてのナガレの立場が危ういな。
「混沌の子」がオープニング・エンディングではもう成長した状態なので、子育ての苦労の描写はそこそこにして、さっさとそこまで進めてほしい。
 
仮面ライダー鎧武」
極端過ぎない主人公のキャラを周囲との関係によって描き、戸惑いつつの初変身でベルトや武器の説明をしっかりこなすなど、1話に必要な要素は不足無く盛り込まれているとは思った。
ただ、不足は無いけど過剰気味というか……。冒頭から子供相手に無闇矢鱈に饒舌だったり、DJという形で誤魔化そうとしてるけど所詮は「言葉で設定を説明」だったり、それ以外も説明台詞が多くて全体に詰め込み過ぎな感じ。今回は、ケンカ代わりにインベスゲームが流行っていることを背景程度に描くにとどめ、バロンのチームとの抗争の描写は次回に回しても良かったんじゃないかと思う。
ともあれ当面は視聴継続。
 
ガンダムビルドファイターズ
予想以上に面白かった。設定説明は最低限に抑え(「プラフスキー粒子」とかセット時のオペレーター風の台詞だけ)、主人公のプラモ作りの素質と、バトル下手故の挫折とをAパートで見せる。Bパートに入ってボーイ・ミーツ・ボーイ(オイ)で主人公コンビをそろえ、その外来者の視点を使って世界大会を説明。学校と家族の日常パートを短く挟んで再戦。バトルも十分時間を取って描く……。その間、後の展開に関わるであろう父への憧憬を散りばめる。30分によくここまで詰め込めたと感心した。真っ直ぐな性格で気弱なところもあるセイ、謎めいた出自で天然入ったレイジはもちろん、憎まれ役のサザキも魅力的に描き、ラルさんをはじめとして旧来のファンを対象にしたクスグリも多数忍ばされている。
管見の限りでは非ガンオタにも受けていたようで、これなら子供にも受け入れられて新たなガンプラカスタマーを増やす役目を果たせるかも?
 
のんのんびより
こういう「美しい田舎の子供たち」を見ると脳内再生される台詞は、「また起こらないかな、今度はもっと撃ちまくってやる…!」。
そういやNHK-BSプレミアムの「怪奇大作戦」は新作プラス旧作傑作選方式だそうだけど、「のんのんびより」にぶつけて「霧の童話」をやって欲しいものだ。
閑話休題。基本、田舎の田舎らしさをあまり誇張せずに描いている田舎アニメなのに、牛だけがあまりにも現実味を欠いていて戸惑う。あれは何のために飼っていて、どこからどこに連れていくときに道路を横断するんだ?
美術・音楽は綺麗だけどBGV用の環境映像みたいな綺麗さだし、キャラクターは可愛いけれどここまでドラマ性を抑えられると見るとこ無いし、視聴を継続するかどうか微妙。
 
ミス・モノクローム
巧いなぁ。何の説明も無しにマネオさんがちゃんとアイドルのマネジャーの仕事をしている、というのは、それ自体ギャグとして成立しているのと同時に、今後アイドル方面の描写を増やす下地になっている。
そして何と言っても結末。ギャグを分析するのは野暮だけど、ルーちゃんを抱き上げて「ツメタク ナッテル…」からのオチって3パターンくらい考えられるじゃないですか。本命は、「ひとしきり悲嘆にくれた後、電気切れだと気付いて充電ドックにつないであげました、チャンチャン」。対抗は「吸い込んだものが必死に練習していたサインだったので単色嬢怒る」。そして単穴が「そのままボケ倒す」……。
うん、ボケ倒すところまでは予想の範疇だったけど、まさか埋めるとは。単色嬢自身の充電の描写はあたかも伏線のようで、あのミスリードはズルいよな(笑)。
こうして1話ひとりのペースで登場人物が減っていくと「次は一体誰が!?」という空気になってきますが、3話目はそう予想されるのを前提として覆す展開になりそうで、色々と目が離せない。