意味を知らないとカッコイイ英単語

「ファイアーファイター」とか「クイックシルバー」とか「ウルトラバイオレット」とか「ペインキラー」とか、一見するとヒーローか秘密兵器!? とワクワクする英単語だ。
そしてその意味するところがそれぞれ「消防士」「水銀」「紫外線」「鎮痛剤」と知ってちょっとガッカリするわけだがちょっと待て。クイックシルバーはヒーローの名になり(映画『アベンジャーズ2』に登場予定)、ウルトラバイオレットはスーパーヒロインの名になり、ペインキラーはFPSのタイトルになりその劇中では特殊兵器の名前だという。

PAINKILLER HEVEN'S GOT A HITMAN ~日本語マニュアル付英語版~

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つまり意味を知らないとカッコイイ英単語は、意味を知っているネイティブスピーカーにとってもカッコイイ単語なのである。
……でも正直、「紫外線」ってどうなのよ? という気が。私は初めて「ウルトラヴァイオレット」というタイトルを聞いたときパロディムービーかと思ったぞ。日本でも「UV」と省略した形とはいえ広く知られる単語だし。
だからひょっとすると、意味を知らないとカッコイイ英単語は、意味を知らないネイティブスピーカーにとってもカッコイイ単語だ、というだけなのかもしれない。
ただ、「それにしても…」という例がひとつある。

重機甲兵ゼノン (1) (リュウコミックス)

重機甲兵ゼノン (1) (リュウコミックス)

神崎将臣の「重機甲兵ゼノン」は「XENON」と綴る。これでは「キセノン(Xe)」で「ダサいなぁ、ZENONにしとけばいいものを」と思っていた。
ところがこれが英語版でも「XENON」のまま。
さばかりか、これとは無関係に英語圏命名されたXbox360のCPUの名称も「XENON」だという。おいおい、CPUにキセノンガスが充填されてるとでもいうのか?
高校1年の化学で習うあたりだよ。常識レベルだ。
無知にもほどがある希ガス