週刊少年チャンピオン#33

バチバチBURST」
なんでこう、王虎を「余計な挑発を口にせずにはいられないキャラ」にしちゃうんだろうなぁ……。もう普通に大物然としたキャラでいいと思うんだけど。
 
毎度!浦安鉄筋家族からの「雨天決行」
またしても謎コラボ。なんかもうチャンピオン名物と化してないか? ていうか意識してやってるんじゃないだろか。ネームチェック後に台割……できない話ではない。れいんちゃんってキャラのことはすっかり忘れてたがいつもの「浦安」で安定。「雨天決行」はマァ中二病的な呪文とかネーミングって色々難しいよねって感じ。
 
「777(スリーセブン)」
この漫画なにげに台詞回しの狂気が面白いよね。「ハイ!!」って手のひらだけのコマからページめくると「次 地獄に行きたいヤツ手ぇあげて!!」とか、台詞だけなら割とありがちだけど見せ方が巧い。今回だと「そんなモン持たねぇとオレとやれねぇのか!?」の定番台詞の前に大コマで「でたー!! 怖ぇ〜〜〜〜! またそれかよ!!」と言わせるとか。ここらへん長いことヤンキー漫画描いてないよなと思う。
なんだかんだでトリオを結成しちゃいましたが、割と早めに仲間割れを起こしそうな予感。
 
「囚人リク」
いや待て。台詞とコマとが噛み合ってないんだが。……ひょっとして史郎は9歳のときからこのナリなのか!?
肝心のモミアゲを切るコマがイマイチわかりにくいのは難。
 
「実は私は」
いやまぁトム・クルーズのほうがはるかにビッグネームだけど、何となくのRTよりも桜坂洋の「ジャケ買いした少年チャンピオンコミックス「実は私は」がおもしろかった」ってツイートのほうが重要でないの?
本編、不人気だけど出し続けざるを得ない登場人物を、凄まじく強引な手法でキャラ変えしてきた! 例えていうならアミバ、いや逆トキか。よくも悪くもこういうのが週刊連載ならではのダイナミズムだろう。
 
「3LDKの花子さん」
あれ? 花子さんは外に出られるんだっけ。確かトイレと認識されている場所ならばOKで、だから犬にとってトイレである電柱に……ってそれは「ハナコ@ラバトリー」(asin:4861768187)だ。ええと、キーチェーンの回で「小野寺家の者がいる場所なら問題ない」言ってましたね。
何となくオチてるけど、そもそも何でスク水が空を飛べるんだという疑問が……。だったらコケシも手足無しでも動けるんじゃないの? とか。
 
「パンダのこ」
アニメの私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!第2話、マニッシュな装いでお出かけのもこっちが普通におしゃれさんに思えた。伸ばしっ放しのだらしない長髪もあれならワイルドというプラスのイメージに転化できるし、背が低いのにボーイッシュでなくマニッシュ路線というギャップ感もいいし、可愛いと認めるのはなんかシャクだけど似合っていたのは間違いない。
……いやまぁ単にあり合わせの長袖Tシャツとパンツを合わせただけにも見えるけどね。喪女ってこう、極端に可愛い服を着てたり(服だけなら可愛いかったり)、逆にお出かけ服が無くて休日でも制服着てたりとか、なんかそういうイメージなのでちょっと意外だった。
いや、なんの話かというと、川辺のバーベキューパーティにスク水着ていったあの頃の乃仔ちゃんはもういない?んだなぁと、ビキニ姿を見てまず思ったのだった。あれは喪女というかコミュ障の描写として巧いと思っていたけどさすがに不評だったのか。部屋着でも無駄にヒラヒラした可愛い服を着ているのは相変わらずですが。
 
「泳げ! ひなのちゃん」
そしてここでも水泳つながりの謎コラボ。やっぱり意識しているとしか……。
単行本も出ずに終わりそうな掲載位置なのに他誌の表紙になったりと、ちょっと不思議な作品。少々ありがちとはいえ「秘めていた特別な才能がついに覚醒!」展開で盛り上がってきたので、次の大会くらいまでは続いて欲しい。

沖縄・離島情報2013-14コンパクト版

沖縄・離島情報2013-14コンパクト版

 
「ハーベストマーチ」
完結、というか未完。どうあれ連載終了。
この種のマンガの打ち切りラストというと、ドカッバキッとバトルが繰り広げられて、とにかくバトル描写をやって、ラスボスっぽいのが現れて、そこで主人公はこう(姉さん…)とかなんとか別れたきりの家族の顔を思い出して、「行くぞーッ!」とかそういう感じで絞めるのが定番ですが……。
いやー参った。参りました。ここまで思い切った打ち切りラストはちょっと記憶に無い。何よりとにかくおねショタというか姉弟のラブストーリーが描きたかったんだなと、作者の意地というか執念を感じます。