隕石の重さ

「重さ」と言ったってマァ構わないといえばかまわないのだが、大気圏突入前の隕石の話なんだから「重さ」でなくて「質量」だよね。

隕石の重さ、1万トンに上方修正…NASA
【ボストン(米マサチューセッツ州)=中島達雄】米航空宇宙局(NASA)は15日、ロシアに落下した隕石(いんせき)について、大気圏突入前の大きさは直径17メートル、重さは1万トンだったと数字を上方修正した。
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(2013年2月16日20時22分 読売新聞)

ロシア隕石落下:復旧作業を本格化
毎日新聞 2013年02月16日 20時21分
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一方、米航空宇宙局(NASA)は16日、隕石の大気圏突入前の重さを推定約1万トン、直径は同約17メートルと上方修正した。それまで約7000トン、約15メートルとしていた。放出エネルギーは広島型原爆の30倍以上の500キロトンとした。

隕石の重さは1万トン NASAが上方修正
MSN産経ニュース 2013.2.16 18:54
ロシア南部に落下した隕石について米航空宇宙局(NASA)は16日、大きさなどを上方修正し、大気圏突入前の重さは約1万トン、直径は約17メートルと推定されるとの最新の分析結果を発表した。これまではそれぞれ約7千トン、約15メートルとしていた。

読売新聞、毎日新聞産経新聞は「重さ」。

隕石「直径17メートル、質量1万トン」 NASA推定
【ボストン=行方史郎】ロシアに落下した隕石の大きさについて、米航空宇宙局(NASA)は15日、大気圏突入前の段階で直径17メートル、質量1万トンだったと推定される、と発表した。
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朝日新聞デジタル2013年2月16日13時12分

朝日新聞は「質量」。
そして時事通信は……。

隕石、重さ1万トン=威力は広島原爆の30倍超−
「黒い破片」確認急ぐ・ロシア

チェリャビンスク(ロシア)時事】世界的に前例のない多数の負傷者を出したロシア・ウラル地方の隕石落下・爆発で、米航空宇宙局(NASA)は16日(米西部時間15日)、ウェブサイトを通じ、質量1万トン、直径17メートルと推定される小惑星が大気圏に突入して分裂し、隕石として落下したと明らかにした。
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時事ドットコム(2013/02/16-21:45)

見出しは「重さ」、本文は「質量」とバラバラ。ああナンも考えてないんだなぁという印象です。好意的に解釈すれば、見出しは分かりやすく「重さ」、本文は厳密に「質量」にしたとも取れますが。