最近観た番組感想いろいろ

超速変形ジャイロゼッター
来週やっとドラグノスの登場かよ……。しかし予告ではワンカット映っただけで一言も触れてないから暴れるのはさらにその次の回かもなぁ。それで盛り上がらないならいよいよ視聴をやめるときだろう。

主人公チームが5人そろっても物語が新しいフェーズに進まないとか、といって2周目の個別主役回をやるわけでもないとか、ひょっとするとカケル敗北〜ライバードパワーアップが新しいフェーズのつもりかもしれないけどそれがまた全然盛り上がんないとか、パワーアップといったってオモチャに形をそろえただけでひと目で「強くなった!!!」とわかるデザインでないとか、もうどうしようもない。

前回の劇中ではあからさまにカケルの増長が敗因だと描写されていたのに、今回の台詞では連携がポイントだと言われ、さらには「敵でなくライバードを恐れている」とも言われてしまって、克服すべき問題がシッチャカメッチャカのピンボケ状態。だから問題克服に爽快さが無い。「連携の勝利」はいかにも口先だけの軽さで描かれており、以前指摘した「作り手がそういうものに対して照れているというか斜に構えている」との難点が相変わらずだ。

監督でなく総監督とはいえ、高松信司作品でここまでのハズレはちょっと珍しいのではないか。……え? 銀盤カレイドスコープ? いやあれの監督はアラン・スミシーだから(笑)。

純然たる子供向けのロボットアニメって今は珍しいし、ゲームでのいわゆる「アニメ的な演出」が派手派手(筐体自体の変形も含めて)だから期待していたのに、こんなアニメになってしまってとても残念。

ダンボール戦機W
不出来な部分、不満やツッコミどころはもちろんあるんだけれど、「どこからきたとも知れない新たな敵が、巨大ロボと無数の子機を使って全世界を混乱に陥れている、それに対抗できるのは主人公たちだけだ」という大状況をサクサクっと作り上げたから、まぁキッズアニメはこんなもんでいいよねと思える。なんでジャイロゼッターにはこれができないのか。

めだかボックス アブノーマル」
「1クール目って必要だったのか」と今でも思う。まぁ、ここで決め台詞的に「見知らぬ他人の役に立つために生まれてきた」と言うために、その裏付けが必要だというのはわかるんだけどね。
それにしても、アブノーマル編はどう幕を引くのやら。「裏の六人」をいかにも強敵のように描いちゃったから、「この続きは3クール目で! まだ予定は立ってないけど」なラストにしかできないよなぁ。

「宇宙大怪獣ドゴラ」
日本映画専門チャンネルで放映されたのを録画視聴。ミニチュア特撮は(一見してミニチュアとわかるとはいえ)高レベルで見応えがあり、宇宙クラゲというべきドゴラのデザインと映像もなかなか。導入の、街の真ん中で眠ってしまった酔っ払いが、横になった格好のままふわふわ飛んでいく……という画もインパクトがあり、よいツカミになっています。

ですが、合成撮影がどうにも上手くいっていないのが悲しい(背景の色が服の端に被ってしまっている)。これがほぼ全編に渡ってなんだよ……。

ストーリーは怪獣パニックよりもスパイアクション風味のほうに重点が置かれており、まぁボチボチ。まず退屈せずに見ていられます。最後のクライマックスのはずの追跡劇がショボいのは後々「ゴジラvsビオランテ」に受け継がれたのだな(苦笑)。

さて、古い映画といえばロケ地特定。石炭の山の向こうをディーゼル機関車(ヘッドライトから上しか見えなかったがまず間違いなくDD13)が走っていく場面があって、これってホントに東京の風景? と思ってしまいますが、当時はまだ晴海や豊洲に石炭埠頭があったんですね。
ある場面で、電話番号のある看板を掲げた商店が映ったので、その頭の桁に3を付け足して検索したところ、江東区豊洲にある会社名がヒット。さらに住所からストリートビューを参照すると、コンビニだと判明した。「ドゴラ」に出てくるのは「澤井商店」というパンだの何だのを扱う小さい食料品店、一方でそのコンビニの社名もまた「沢○」という。
古い航空写真で今そのコンビニがあるあたりを見てみる。「ドゴラ」の10年後だがさほど変わってはいないだろう。
http://w3land.mlit.go.jp/Air/photo400/74/ckt-74-15/c32/ckt-74-15_c32_44.jpg
やはり、というべきか、そこは石炭埠頭の入り口というべき場所だった。このコンビニが澤井商店の末裔とみて間違いないだろう。……いや、それがわかったからと言ってどうというものでもないけどね。