鉄人28号と三国志ガーデン

土日月と父のお供で神戸へ。私のほうは完全に観光オンリーで、そこらへんのレポートはいずれ向こうのブログに上げるとして、こっちはオタ趣味関連の話題をひとつふたつ。
新長田の鉄人28号というと、個人製作の実物大鉄人28号に横槍入れて中止に追い込んだり、ポーズが変だったり(鉄人のポーズといったら両手振り上げて「ガオー」だろ普通)、そもそもガンダムの後追いだったりとあんまり良いイメージがないのですが、ちょっと時間が空いたので見に行ってみました。

この、街の真ん中に立っていて、足元に人々が……まるで鉄人とは無関係に……集まっているムードが、震災からの復興のシンボルとしての「鉄人28号モニュメント」なのでしょう。ガンダムとはもちろん違うし、観音像とも違う。とにかくデカくて、それだけで問答無用の力があるんだけれど、にもかかわらず街の中に溶け込んでいる感じ。
なので「よく見ると表面がボコボコでハリボテ感が強い」とか細かいところを気にしちゃいけません(苦笑)。
さて、新長田の街は鉄人だけが売りではありません。「三国志と鉄人に出会える街」というちょっとシュールなキャッチフレーズのもとで町おこしを進めており、街なかのあちこちに三国志関連のモニュメントが置かれ、ポスターが掲出されています。

駒ヶ林駅前の周瑜像。「周瑜のクイズでGo!Go!」…というゲーメストネタ以外では、孔明に出し抜かれた人という印象ばかりが強い。
町おこしとはいえ、有料展示施設は、「KOBE三国志ガーデン」のうちの「三国志ジオラマ館」だけのようです。このジオラマ館、小さい施設ながら中々の見応えがありました。「世界最大級三国志演義ジオラマ」がウリで、奥行き2.6m、幅13mという横長のジオラマ上に150以上の名場面を立体で再現した、というもの。ひとつのジオラマ上に複数の場面を再現しているから、例えば曹操劉備に「君と余だ」と言っている後ろで、呂布董卓貂蝉が修羅場を演じてたりします。また、時間の経過をひとまとめで表現しているため、玉璽は既に孫堅の手にあるのに井戸からは龍が飛び出ていたりして、そこらへんは妙に可笑しい。