ＥＭ菌がどうこうというニュースを聞いて、マグニートー閣下がフラットスキャン殲滅のため散布を計画している細菌兵器〜なんてのを想像したのは私だけではあるまい。いやほら、カプコンの対戦ゲームだと「ＥＭディブラスター！」と言いながら飛び道具撃つからさ。あれはエレクトロマグネティックの略って理解でいいのかな？
実際にはこんな話↓
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効果疑問のＥＭ菌 県内３町が奨励
2012年07月11日
板柳と中泊、鰺ケ沢の３町が、科学的に効果が疑問視されるＥＭ菌を「水質浄化や農地改良に有効」として町民に薦めている。各町はＥＭ菌を培養し、町民に配布。板柳町はＥＭ菌販売業者に４０００万円で効果検証を委託し「有効」としたが、専門家は検証を「科学的に無効」と指摘する。
(以下略)
http://mytown.asahi.com/aomori/news.php?k_id=02000001207110005
しかし実際のニュースとは関係無しに『X-MEN』の話題を引っ張るのだった。
「フラットスキャン」とはいわゆる普通の人間のことで、ミュータントの側が蔑称として用いています。ミュータント遺伝子を保有しているか否かを判別するスキャナーに反応しないからフラットスキャンという。
この、被差別者側（今さら書くことではありませんが『X-MEN』世界ではミュータント…大ざっぱに言って超能力者は差別的な扱いを受けております）の用語として、マジョリティを指す蔑称があるのが、ちょっと面白いナァとふと思った。ひょっとしたらこれはアメリカ的なのかも。
『X-MEN』に似た世界設定の『絶対可憐チルドレン』だと、エスパーでない人は「ノーマル」で、過激派エスパー集団のパンドラさえも普通にノーマルと言っており、特に蔑称の設定はなかったはず。
『Ζガンダム』以降の宇宙世紀では、ニュータイプは危険視され、隔離されています。ニュータイプについては「化け物」とか「宇宙人」とか、あんまり洗練されてないけどいかにも蔑称らしい言い回しがあったのに対して、ニュータイプでない人については、蔑称というと「重力に魂を縛られた人々」なんてもって回った言い回しになってしまう。もっとも、そもそも「オールドタイプ」が侮蔑的な響きをもっていますけどね。ただ、当のオールドタイプも自身をオールドタイプと言ってましたから（ライラ・ミラ・ライラの不自然な長台詞「ジェリド、油断するな。奴は只者じゃない。そうか、私が今あの子のことを只者じゃないと言った。このわかり方が無意識のうちに反感になる。これが、オールドタイプということなのか？」とか）、それが内省含みであれ、蔑称というには弱い印象です。
