東京都現代美術館「特撮博物館」展

入館料一般1400円、評価190/100点
何を思ったか初日に見に行っちゃいましたよ。ていうかこれの初日に合わせて、特撮関連の企画展を三つハシゴするつもりだったのでした(もうひとつは結局後日ということに)。
いやもう、「ウルトラマンアート!」展がダメな分を補って余りある、充実し過ぎの企画展でした。入館料とは別に500円かかりますが音声ガイドもお勧めです。
充実し過ぎで何から感想を書いたものかわからないほど(笑)。撮影用プロップ(レプリカ含む)やデザイン画の展示は、伊達に「博物館」と名乗らない。個人的には小松崎茂の「ミステリアンドーム」の内部図解に書かれた文章のカッコよさにしびれました。
「ウルトラ」初期作品に比べて軽く見られがちな「タロウ」や「80」のメカも展示。「スターウルフ」のバッカスIII世号や「ボーンフリー」号など、マイナー作品のメカも展示。日本初のカラーTV特撮作品に対する敬意も忘れず、ロケット状態の「マグマ大使」も展示されていました(もっともそれひとつでしたが)。
沈まぬ太陽』のボーイング747SRに至って、もうお腹いっぱいな気分になったところに、さらにメインディッシュの新作短編映画『巨神兵東京に現る』!! 林原めぐみ綾波然としたモノローグには何ともいえない居心地の悪さを感じますが(悪かないんだけど「特撮」なのにそこだけ「アニメ」なんだよね)、特撮技術の解説と伝承のために様々な特撮技術を投入した映画を作っちゃうという贅沢さよ! 見終えた後で原画やコンテ、設定デザイン画の展示があり、さらにフロアを移動した先には「どんな特撮技術を使ったか」の詳細な解説があり……なのにもう一度完成した映画を見るには、また1400円払って再入場しなければならないのがニクイ。
あー、これならもう二度三度見に行ってもいいなぁと思うくらいに充実した企画展でした。