非公認戦隊アキバレンジャー#12 最痛回

かつて私は、第2話について「最終的には「いい歳して戦隊ものに夢中になってる大人」に対して何かしら明確なメッセージを発さなければならないぞ」と書いていた。
http://d.hatena.ne.jp/UnKnown/20120419
そして実質上の最終回に至り、ついに発せられたそのメッセージは……

でもこの世界が番組だっていうなら、観ている人間もいるはずだろ? もし俺みたいな痛いオタクがそんな番組観てたら、歴史から消されても絶対忘れることはない。だから怖くない!

ここまでの流れから言えば、つまり
「公認だろうが非公認だろうが、マンネリだろうがテコ入れがあろうが、シリアスだろうがギャグだろうが、そんなことにこだわるな。
面白い番組は面白い! そんな番組のことを忘れるな!!
という主旨だろう。

「機動非公認Gガン◯ム」とか「超時空非公認◯クロス2」とか(これは制作サイドが非公認と主張していたケースだが)、後半2クールは「非公認ライダー響◯」に改題とか、そういうネタを思いついたり。

まとまった感想は反省会という最終回の後で。アキバレンジャー・博世・マルシーナの5人だけが特権的に制作者のコントロールから逃れている(1話からのレギュラーでアキバレンジャーに近い存在だったこずこずさえコントロール下に置かれている)理由は、何かしら用意されているのかしらん?

しかし一方、戦隊マニアの赤木が、八手三郎とは東映の共同ペンネームだと知らず、そのうえ最後に八手三郎本人が腕だけとはいえ登場するのはつまり、「作品内で語られる製作者のいる現実」はやっぱり虚構ってこと(八手三郎が実在する虚構世界)。ここらへんが非常に巧い。

それにしても、「ゴーバスターズ」を見ていても「ああ原作者が八手三郎……」と気になったり、「ドリルロイドのキャラが月島アルパカっぽい」と思ってしまうあたり、色々と毒されているな私。エンターが登場しなかったりノーウェイトで転送が完了したのはまさかテコ入れ? 路線変更!?