最近観たTV番組

デジモンクロスウォーズ」
「時を駆けてねーじゃん、少年ハンターたち」というツッコミにようやく答が返ってきた回。デジモン作品は基本的に並行世界だから、時を駆ける必要があるのは「デジモンアドベンチャー」と「02」の共演だけ、という。無印デジアド時点の太一と大輔との共演は色々とムチャだけど、「仮面ライダーディケイド」以降そこらへんのハードルが下がったよね。馬越星矢の番宣も流れたが、うーむ、動いているのを見てもやはり違和感が禁じ得ない。

特命戦隊ゴーバスターズ
ギリギリになってもバラバラにはならない♪「なってる、なってる」という回。意欲は買うけど1話でやるにはかなり詰め込み過ぎで、すんなり飲み込めない。「メガゾードの出現位置には約3kmのズレが生じる」「エンターはそれを利用して陽動作戦をしかけた」「ゴーバスターズの三人はそれを見抜いたがいずれにせよ戦力を分散せざるを得なかった」「司令はその状況がエンターの油断を生むと見てエネトロンに発信器をしかけさせた」という一連の攻防戦と、「亜空間に転送された人間の命は絶望的と言われ、ヒロムは自暴自棄になっているかのように見えたが、実は生存を信じていたのだった。司令に利用されたと知っても、それを『司令官の本気』と受け止めるのだった」という心理のウラオモテとを30分で見せるのは無理だったのでは……。子供はついてきてるのかなー。

スマイルプリキュア
富士山麓の秘密基地は数あれど、富士山頂に秘密基地を作ろうとしたのはれいか嬢くらいだろう。いやまー面白いんだけど、なおも含めてキャラがブレ気味というかキャラ立てに苦労している感がヒシヒシと(苦笑)。あかねもツッコミポジから外れるとちょっと弱いね。最終的に皆が納得する答を出すのがみゆきだと決まっている以上、他はボケ役にならざるを得ないんだろうけどね。
1話ずつでメンバーが増えていくのはいいとして、チームのネーミングで1話、基地探しで1話を費やすというのは、なかなか不思議なシリーズ構成。丁寧といえば丁寧だし、十分以上に面白いんだけど、「いわゆる人間ドラマ」軽視という印象も受ける。

「有言実行三姉妹シュシュトリアン」
「いじけたジューサー」は「これが浦沢義雄だ!」と言うべき回だった。ジューサーが不良になった理由は語られるが、「そもそも何故ジューサーや掃除機が自分の意志で動き回れるのか?」には一切理由付けが無いのだ。その上であらすじは、「ジューサーはグレたけれど、シュシュトリアンに諭されて更正しました」だけでなく、「この機に乗じて人間支配の陰謀をめぐらす自動販売機が暗躍する」という込み入ったものになっている。もちろん「自動販売機がなぜ自意識を持ってるのか?」とか「なぜ動き回れるのか?」とかも理由は無い。ていうか登場人物たちも、そこにはもう驚かず、色々とほったらかしのまま話が進んでいってしまうのだ。こんな話にちょっと教訓めいた話、風刺が折り込まれているのも、まぁウラサワである。電気プラグにタバコを挟んだ不良ジューサーや、前非を悔いた遍路姿のジューサーなどが妙に愛らしい。

輪廻のラグランジェ
頭から尻尾の先までバトルで、日産への義理は果たした感がある一方、鴨川がどうだという要素はサッパリ切り捨てられた。「聖地ビジネス」による町おこしとロボットアニメとはどうあっても噛み合わない、なんてこと作る前から分かりそうなもので、誰がこの企画にGOサインを出したんだ……。