ガンダムAGE-1はスバル車のパクリ

スバル車は一時期、「スプレッドウインググリル」という、それはそれは不細工な顔をしていました。


この二代目インプレッサ(近所に停まっていたのを勝手に撮ってしまった、ごめんなさい)は比較的マシなほうですが、まぁこんな感じで真ん中にドカンと台形を配したデザインです。

ごく単純に言って、「前から見たとき下のほうがすぼまっているのがスマートで格好良い」のは素人目に明らか。なのに、「格好悪い」と「個性的」の区別が付かないデザイナーは、下のほうが広がるデザインをやりたがる(真に不細工なスプレッドウインググリルがどういうものかは、wikipediaあたりで「スバルR2」「スバルトライベッカ」の画像を見てみてください)。

なんでこんなブサ顔がスバルブランドの顔になりかけたかというと、「航空機をモチーフとしたデザイン」ってことになっているから……なんだけど、飛行機を正面から見た姿を図案化したら、中央はマル、正円、○ になるでしょ? まして中島飛行機といえば空冷の星形エンジンなんだから。それがなんでああなるのよ。○をどういじったらあんな形になるの? 下から見上げて潰せば台形になる? いやいや、潰した時点でそれはもう飛行機のイメージから程遠いでしょ。

「飛行機がモチーフ」なんて嘘っぱちと断じていい。正味な話、アルファロメオの盾をひっくり返しただけの手抜きデザインを思い付いたデザイナー・ザパティナスが、スバルのエラい人を相手にペテンにかけたんだろうなと思う。

スバルにとって幸いだったのは、主力車種であるレガシィに魔の手が及ぶ前にザパティナスが去ったこと。現行のレガシィ、そしてインプレッサは、翼のイメージが盛り込まれた普通にシャープな顔立ちとなっています。「楕円に囲まれた六連星(ろくれんせいではなくむつらぼしと読む)は飛行機の機首なのだ」といわれれば、こちらは納得。

さて、何を突然スプレッドウイングの話題かというと、ガンダムAGE-1の胸部です。


ほら似てる。

こちらも、「「前から見たとき下のほうがすぼまっているのがスマートで格好良い」のは素人目に明らか。なのに、「格好悪い」と「個性的」の区別が付かないデザイナーは、下のほうが広がるデザインをやりたがる」の部類だな、と思った次第。

もっとも、スバルと違って初めからモデルチェンジを意識したデザインですから、「下広がりの六角形が悪目立ちするAGE-1」から「下広がりを解消して横へのラインを伸ばしたAGE-2」へのデザイン的な進化も織り込み済かもしれませんけどね。