『怪奇大作戦』「呪いの壺」

骨董品の贋作作りの物語。出来が良過ぎて誰も贋作だと見抜かないため、贋作作りの息子は屈折した感情を抱き、壺に毒性物質を仕込んだ……というのが事件のあらまし。

問題はラストのくだりで、犯人は「この寺は本物か贋物か、わいの道連れやで!」といって寺を燃やしてしまう。「本物」として燃え果てる寺だが、実は1/6の模型で(当たり前ではある)、でも視聴者の中には本物の寺が燃えていると思い込んだ人がいたという(ロケ地となったお寺の檀家さんが、慌ててお寺に電話したそうな)。それくらい出来の良い模型だったのだが、さて、「この寺は本物か贋物か」? そしてこの物語は本物か贋物か?