耐震診断の正当性

仕事絡みでちょっと仙台市営病院のサイトを見ていた。
この病院、3月11日の東日本大震災当日でさえ「救命救急センターは24時間対応の診療体制を継続」、翌日には一般外来診療も再開されたという。一部が立ち入り制限区域となったが、それも3月末には解除されている。関係者のご努力に、まずは賞賛を送りたい。
http://hospital.city.sendai.jp/customer/jisintaio.html

さて、実は仙台市営病院は平成26年度開院予定で新病院の建設が進められている。

新病院について
 仙台市立病院は昭和55年に現在地に移転してから、30年が経過し、敷地・建物の狭隘化、設備面での老朽化等が課題となっています。また、平成11年度に行った耐震診断により、大規模地震時に支障なく診療を行うために必要な基準に達していないことが分かりました。現病院の大規模耐震化工事や現敷地での建替えは困難であるため、現在、新病院の整備を進めています。
http://hospital.city.sendai.jp/info/shin-hospital.html

現にマグニチュード9.0の、仙台市震度6強地震があっても支障なく診療が行えたのに、必要な基準に達していないとはどういうことか。
狭隘化、老朽化はそのとおりなのだろうし、そもそも仙台市民でもない私に「新病院建設なんてやめちまえ」という関わりはない。
それにしてもだ、釈然としないではないか。耐震診断とは一体何だったのか? その正当性、有効性には疑念を抱くのが当然だと思う。