/機動戦士Zガンダム最終回

いやもう、何度見ても酷いね。何度も観るなと言われそうだけど。惰性で観ているtokyoMXの「ガンダムセレクション」、昨晩は「Zガンダム」最終回「宇宙を駆ける」でした。

いやホントにツッコミどころしかない怪作で、「Zガンダムは人の意志を吸い込んで自分の力にできる」という伏線もへったくれもない唐突な言及から始まって、そのエマ中尉の「命を吸って」という気の狂った遺言、最前線→ミネバ様の御前→また最前線のハマーンテレポートをはじめとした出鱈目なタイムテーブル(どなたか、カミーユ・クワトロ・ハマーンシロッコとキャラ別に、「いつどこにいたのか」を整理してくれないだろうか)、戦局全体よりも一人ふたりの人命を優先するブライト艦長(「ブライトはコロニーレーザー発射の命を下すのに他のクルーが従わない」ならまだわかるのに)、バカが死んでも直ってないサラ(というか「シロッコの肩を持つ」という一点においてバカ扱いされてる可哀想なサラというべきか)、それは素直な感情の発露なのに「頭で考えちゃだめだ」と見当違いの屁理屈で言いくるめようとするクソガキ……。

そもそもパプテマス様にはカミーユに付き合う理由は無いんだから、ほったらかして逃げりゃいい。ティターンズはあの時点で壊滅状態だったんだし。そもそものソモソモ、エゥーゴ代表のクワトロ、ティターンズを牛耳るシロッコアクシズを指揮するハマーンが、三人そろってMSに乗って最前線に出てきたり、クワトロがMSを降りればほかの二人もそれに付き合うというあたりで正気じゃないんだけどね。漫画だよマンガ。ギレン総帥とデギン公王とレビル将軍とがモビルスーツで戦いつつ口喧嘩してるようなもんだ。
 
……とまぁ、「ガンダムAGE」も確かにヒドい出来なんだけど、ガンダムの名を冠した作品なんて「Zガンダム」の昔からろくなもんじゃないんだよ、というお話でした。

昔書いた考察は以下のとおり。
「2007年3月22日付「Zガンダム最終回」」
この時は「今さら悪口を書いても仕方がないし、だからといって悪口以外に書くことも無い」とか書いていたのだった(苦笑)。
続きはこちら。
「2007年3月23日付「バイオセンサーで解釈するZガンダム最終回」
意図的に「制作者は絶対にこんなこと考えてなかっただろうが、しかし否定することができない解釈」を展開しています。