主目的は来春で廃止になる屋代線に乗ることだったのだが、それはおいおいあっちのブログで触れるとして、こちらでは「週刊少年チャンピオン」読者らしく……。
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まぁ『てんむす』におやきが出てくるのは3巻以降ですけどね。
場所は松代、真田邸の近くにある「おやきや総本家」の店。中身は「かぼちゃ」「切干」「あん」など多種多様でしたが、私が食べたのは『てんむす』でおなじみ「野沢菜」と、もう一個甘いものをという選択で「くるみあん」。どれも1個150円。
さて、現物を見てまず思ったのが、「意外に小さい」。中華まんくらいのイメージだったのが、温泉饅頭くらいです。後で長野駅でみたおやきはひとまわり以上大きく、製造元によって(土地によって?)結構違うようですが、『てんむす』の謎がひとつ解けた気分。
4つに割って食べる「割り食い」が、まるでかつてない食べ方のように描かれているのが「いやそれ誰でも思いつくんじゃね?」という謎というかツッコミどころでした。中華まんくらいのイメージというのも、ここらへんに由来します。しかし現物は、ちまちま割って食うよりそのままかぶりつくほうが絶対速いだろ、と思わざるを得ない小ささ。故に劇中の人間には「割り食い」は意外だったのだな、と納得がいきました。
「割り食い」が結果的に高効率だった理由のひとつは、「出来立てあつあつだから」でしたが、店ではカウンター上に山と積まれており、さすがに出来立てとは言い難い状態。とはいえほのかに温かく、冷めてしまっているという感じではありません。「運動会の昼休みに食べる、母親がにぎったおにぎり」くらいの温度を想像していただければ。
肝心のお味ですが「小麦粉のお餅に野沢菜を詰めたもの、と聞いて想像できる範疇に収まるけれど、それなりにうまい」くらい。モチモチし過ぎていないことが適度な食感となり、野沢菜のシャクシャクした食感とうまく融けあってました。ていうかこれ、おやつとか土産物とかでなくて、おにぎり並に主食で通じる食べ物だな。流通・保存の問題があるから全国展開は難しいとしても、長野県内ならコンビニで売ってもいいんじゃないか? くるみあんも「想像の範疇だがそれなりにうまい」。こちらはさすがに主食で通じるとは言いませんけどね。皮の味がプレーンなので、しょっぱいものでも甘いものでも組み合わせられるようです。
んで、『てんむす』について思ったのが「あのおやきはどうやって調達しているんだろう?」ということ。リアルに考えると、大食い大会にはその食品の製造元も当然協力するだろう。だったらおやきの中身も野沢菜1種にはせず、色々と取り混ぜて「おやきにはこんなに種類があるんですよ」とアピールする機会にするんじゃないかな〜。マンガの展開としても、「同じものを食べ続ける苦しさ」という話は以前にやってるんだし、ここは目先を変えてもよかったんじゃないかしらん。
そんなこんなで「長野に行ったらとりあえずおやき食べとこう」が結論でした。無難というと言葉は悪いですが、たいがいの日本人にはおいしくいただけるものと思います。……花が咲くか否かは人によりますけどね(普通は咲きません)。