自動車と違う? ハイブリッド

電気式○○機関車の話が出てきたところでついでにもうひとつ。

新型ハイブリッド機関車が登場…JR貨物
2010年2月12日(金) 11時22分

JR貨物が10日に発表した新型入換専用機関車(試作機)「HD300-901」は、ハイブリッド・ディーゼルだ。自動車のハイブリッドカーなどと仕組みは違い、モーターの力だけで駆動する機関車だ。

同社が「ハイブリッドシステム」と呼ぶのは、国土交通省の鉄道技術開発費の補助を受けて開発している「ディーゼルエンジン発電機と蓄電池の双方の動力源を協調運転するシステム」(同社)のこと。

これは、国鉄時代に製造されたディーゼル機関車「DE10」のディーゼルエンジンよりも小型化したエンジンで発電機をまわし、大容量蓄電池と協調しながら台車のモーターに電力を送るというもの。

出力1000kWクラスのDE10のエンジン(「DML61」系V型12気筒)に比べ、発電用のHD300-901のエンジンは約250kW程度と小さくなり、騒音・排出ガスが低減される。「現行の入換機関車と比較すると、排出ガスは30 - 40%以上、騒音レベルは10デシベル以上の低減を目標としている。また、CO2排出量もエンジンの効率的運転と回生ブレーキの活用により大幅な低減が期待できる」と同社。
(以下略)
《大野雅人》
http://response.jp/article/2010/02/12/136243.html

「自動車のハイブリッドカーなどと仕組みは違い、モーターの力だけで駆動する機関車だ。」っておいおい。一般紙ならともかく、自動車専門の「レスポンス」でこの説明はお粗末。「プリウスなどのハイブリッドカーと仕組みは違い」にしておけばいいものを。「ガソリン(乃至ディーゼル)エンジンは発電のみに用い、モーターの力だけで駆動するハイブリッド」=シリーズハイブリッドシステムを採用してる自動車もあるでしょ。「ボルトは電気自動車だ」と主張しているシボレーが気を悪くするぞ。
んで、「ハイブリッド・ディーゼル」だとか「自動車と違ってモーターだけで駆動」とか書かれると、何かもの凄く先進的なように思えるけれど、乱暴に言うと「電気式ディーゼル機関車に蓄電池を載せただけ」だよなぁこれ。もちろんエンジン、モーター、蓄電池、それらの協調システムの進歩があってこその実用化だろうけど、レスポンスで配信するようなネタだろうかと思う。内容はほぼプレスリリース丸写しのようだし。