ポイントカードの賢い使い方、の続き

前回のエントリ、ポイントカードの賢い使い方の話の続き。H_Kofferさんからいただいたコメントのとおり、「ポイント還元率が完全に固定で切り上げ切捨てを一切行わず厳密に計算すれば、貯めて使おうが毎回使おうが同じ」で、だけど世の中どうも「ためる」派のほうが優勢らしい。まぁ、同じなんだから、どっちにするのも好き好きでしょう。ここまではいい。
だけど、金曜日のワールドビジネスサテライトによると、「ネットショップ含めた色々なお店でついたポイントをひとつの口座にプールし、それを任意の加盟店で使う」というサービスが結構伸びてきているそうなんですよ。これがわからない。
まず「なんでそこまでためたいの?」という疑問。得られる利益はほぼゼロなのに、手間というコストをかけることを厭わないのがどうにも不思議です。ていうか、たまったポイントにそうして煩わされるくらいなら、発想を全く転換して「買い物のたびにポイントを使う」でいいだろと思う。
もうひとつの疑問は、こっちが重要なんですが、「極めてセンシティブな個人情報が、未だ使用したことのない店を含めたたくさんの加盟店の間で交換され共有されることに、抵抗を感じないのか?」ということ。あるいは、「自分の個人情報がそのように流通しているとわかっているのか?」
「(どのような)だれが、いつ(どれくらいの頻度で)、どのお店で、どんな支払方法で、どのような、何を買ったか」てな感じの情報ですよ。これを、どこの誰とも知らない店に広く知れ渡ることを気持ち悪いと思わない人が既に大勢なんでしょうかね? 私なんかはamazonの「○○さんにおすすめの商品があります」さえ、「うるせえ」と思うのですが。
もっとも金曜日のワールドビジネスサテライト、この話題の後に取り上げたのはgoogleマップのプライバシー侵害問題。ポイントカードのほうの個人情報の流通には寛容な一方、googleマップによるほぼ無価値な「個人情報」の流出には非難の嵐、という図らずも対照を見せる構成となっていました(もちろん、前者は原則的には本人の承諾を得た上でやっていることであり、対して後者は無承諾、という差は極めて大きいのですが)。