ブルートレイン全廃という誤解

3月に廃止になった寝台特急富士・はやぶさ」をめぐる異常な騒ぎを見ていて、「ああ、きっと『これでブルートレインは無くなってしまった』と誤解してる人がいるんだろーな」と思っていたら、案の定である。
自動車雑誌『CARトップ』6月号の、鉄道とは全く関係無い記事の導入部にこう書かれていた。

先日すべてが廃止となってしまったブルートレインですが、ブルトレで旅のできない青春18キップを使っても、

っておいおいおいおい!!! 元から青春18きっぷでは特急は乗れないっての。普通列車限定なのは鉄道マニアでなくとも、一度は使ったことがある(使おうと思ったことがある)なら、誰でも知ってることでしょ。
その常識の欠如はまず論外として、問題にしたいのは「先日すべてが廃止となってしまったブルートレイン」のほう。あの異常な騒ぎ(というか異常な報道というか)を見て、そう誤解している人は巷にも多いのではなかろうか。
そういう人のために説明すると、全廃になったのは、ただ「東京発の客車列車である寝台特急」でしかない。東京発の電車寝台特急サンライズ瀬戸・出雲」はそれなりに好調だし、ブルートレインだって大阪発・上野発の列車は今なお現役だ。鉄道ファンはもちろんそれを承知で、ブルートレインの廃止ではなく「富士・はやぶさ」の廃止を惜しんでいたわけなのだが、いやまー、なんでこう一般の報道はあんな調子だったんですかね。
つーか東北筋の人間(宇都宮出身)としては、「東京駅発が無くなりゃ全廃も同然かぁ!? 今でも『東海道偏重・東京駅中心主義』かよ糞ッたれ。上野駅なめんな」と怨念を燃やしたりもする。
なので。

腹いせとして、ちょっとブルートレイン「あけぼの」に乗って青森〜函館まで出かけることにした。現在は既に車内です。