ポプラ社のライブオン

バトルスピリッツ 少年突破バシン』はいつまで経っても面白くならないが(つか、ウチューチョーテン王の正体ってどうせ行方不明の父親なんだから、第1話でいきなり正体ばらして「母さんには内緒だぞ」って言わなきゃダメじゃん)、同じく小学生がターゲットのカードゲームアニメ『ライブオン カードライバー翔』はこっそり面白い。オープニングもエンディングも未完成だった第1話の時点ではどうなることかと思ったけど、その後は制作体制も安定した模様。
で、エンディングテーマに「ブンブンしちゃおう♪」 って一節があるけれどこれはやっぱり掲載誌『コミックブンブン』を歌いこんでいるんだろーね。『炎のアルペンローゼ』の登場人物がやたらと「チャオ!」と挨拶してたのと同じ事情でしょう。でもって「フーリィテイル」ってのは「おバカな話」じゃなくて「(ブンブンと)振〜りぃ尻尾」なのかひょっとして。
閑話休題、カードゲームには興味は無い私ですが、玩具者として気になるのは「メーカーはどこか?」。コナミには定番の「遊戯王」があり、タカラトミーには永遠の二番手という印象ながらロングセラーの「デュエルマスターズ」があり、後塵を拝するバンダイは昨秋より「バトルスピリッツ」を展開している。すると「ライブオン」は?
恐竜キングのアニメが終わったセガが、今度は純然たるカードゲームできたか? それとも天田印刷がオリジナルのカードゲームに乗り出してきたか? はたまたブシロードが子供向けに進出してきたか?」とかいろいろ考えてたのですが、答は「ゲームカードも『コミックブンブン』版元のポプラ社がじきじきに製造・販売している」でした。
おいおい、随分とムチャするなぁ。
以前にもちょっとジャイブ絡みのエントリで触れたポプラ社ですが(2008-06-06「どっこい生きてるあの雑誌この雑誌」)、それ以外にもけっこうあれこれと意欲的な事業展開をしているそうです。
たまたま行き当たったのがこちらのエントリ→舞音日々「攻撃は最大のディフェンス − プレコミックブンブンがんばる −」ポプラ社の事業展開や「ブンブン」の誌面の変化を読みやすくまとめていて、参考になりました。んで、この上カードゲームまで自社で売っちゃうというわけだ。
まぁカードは製造原価は安いはずだしPRは自社媒体でできるし、ゲーム開発にそれなりのお金と手間がかかるにせよ、コケてもさほどのダメージにはならないと踏んでの新規事業なのでしょうが、それにしたって「餅は餅屋」。玩具メーカーやゲームメーカーと連携せずに(ゲームデザインはさすがに外注でしょうが)、出版社が自社でゲームカードまで販売する、というのは珍しいのでは? ますます動向が気になる出版社となりました。