電撃!!ストラダ5

CATV経由で、チャンネルNECOで放映された「電撃!!ストラダ5」という古いテレビドラマ(1974年)を観た。ベースはスパイアクションものなのに、実に中途半端に変身ヒーローの要素を導入していて、特撮という特撮は無いわ、コスチュームはダサいわ、だけど話づくりはどうしようもなく子供だましで、一体何を楽しみにして観ればいいのか困ってしまう作品だ。
そのなかで観るべきポイントは、まず何といっても【タイトルロゴデザイン】だ。いやヒドイのよ、これが。デザインしようという意志が感じられるんだけど、それでかえって悲惨なものになってしまったという印象。1、2年前に「レインボーマン」(1972年)を観たときにも思ったけれど、この時代のTV番組にはひょっとしてまだ「タイトルロゴデザイン」なんて概念すら無かったんじゃないかと疑いたくなる。
と、ネタ話はほどほどに、正味な話で観るべきポイントは【自動車】だ。実際、車の描写には力が入っていて、主役達が搭乗する5台の車、移動司令部「ヘッドストロング」、青いファストバッククーペ「フライイングペガサス」、サンドバギー「トライシャーク」、赤いオフロード4WD「レッドフォックス」、白地に派手な鳥模様のファストバッククーペ「レディバード」は、登場時にはその名前が字幕で表示されるほど。
このうちヘッドストロングはトラックだから個人的に興味無し、サンドバギーも興味無し、レッドフォックスは一見してスズキジムニーがベースとわかるし、レディバードに至ってはまんまケンメリスカイラインでどうも無改造らしい。
そこで問題はフライイングペガサスだ。
ケンメリよりひとまわりかふたまわり小さいサイズに流麗なボディライン、そして「まぶた」が持ち上がるセミリトラクタブル式の異形角型ヘッドライトという極めて特徴的な外観ながら、私にはこれまで全く見たことが無いクルマなのである。
撮影に当たって大改造されたのか? いや、他のガジェット類のデザインに比べて、フライイングペガサスはあまりにも格好良過ぎる。この作品のスタッフにこれがデザインできるわけが無い!(コラコラ)
右ハンドルでこのサイズとなると、あるいは英国車なのか? ならばこの時代にセミリトラがあってもおかしくは無いが……などと調べているうちに、意外な正体に行き当たった。
(つづく。……興味の無い人には全くつまらなく、知っている人には「いまさらなにを」な話題の気もするが、まぁいいや)。