週刊少年チャンピオン#7

ギャンブルフィッシュ
突発シリーズ「ジャンプでは不遇だったけど他誌で大成した漫画家」その3。といってもこの作品に関しては、山根和俊の絵ももちろんいいんだけど、青山広美の原作との組み合わせこそが勝因だよな。

そんなこんなで今回は魔女ダイスの種明かし。あー、なるほどね。ダイス選択の段階から罠にはまっていた、というならおおむね辻褄が合うわ。特にキノコのほうは、その選択が結果的に勝利の鍵だったし。

ただ、「フォーシングの現場に居合わせなかった」「最初のチェックの際には重量の偏りが無かった」ということで面目を保った月夜野ですが、「花咲にだけわかる印がついているのさ」って、ガンには気付けよマジシャン(苦笑)。まぁ、それは「これから暴いてみせる」というからいいけど。

そのほか花咲の熱源とか、6ゾロを出すときだけ左手で投げた件とか、「手先のテクニックでなくダイスの仕掛けによるイカサマなら過去話で動揺を誘っても失敗しないんじゃないか?」とか、謎もまだ色々残ってますな。

侵略!イカ娘
「幽霊」という概念が無い文化に育った者は「肝だめし」の楽しさが全く理解できない、という比較文化論的なアイデアが活きた一本(そんな大層なもんじゃないって)。
「いやいや、霊という概念が無くとも、根源的な意識として暗闇は恐怖の対象になるのでは?」と思いきや、なるほど、自身を発光できるならそうした恐怖も抱かない道理である。「発光という機能を先天的に持つ知的生命体は、その機能によって人間とは異なる意識を持つに至っている」というSF的なアイデアが十全に生きているのだ(だからそんな大層なもんじゃないっての)。
イカ娘のリアクション(つかノーリアクション)を予想外のものとする一方、吾郎をベタないじられ役にするという役割のシフトが見事でした。

「THEフンドシ守護霊」
タイトルと内容とのギャップがいよいよひどくなってきた(苦笑)。死神が主役状態なのはいいとしても、ひとコマくらいフンドシに出番を与えてくれよ。