/ギレンの野望新作

ギレンの野望』の新作の記事が掲載されている、というので何年ぶりかで『電撃プレイステーション』を購入した。来年2月7日発売予定のPSP用『機動戦士ガンダム ギレンの野望 アクシズの脅威』は、PS版の『…ジオンの系譜』を基本としつつ、シナリオやユニット、キャラクターは『Zガンダム』『ガンダムZZ』『CCA』まで含むとのこと、まずは色々と期待したいところだ。
例えばエゥーゴの場合。

クワトロ大尉「新型ガンダムが実在するなら放置できないでしょう。グリーンノアへ偵察に向かいます」
YES NO
クワトロ大尉「試作段階のMSのために危険を冒すべきではない、そうおっしゃるのですね」

てな感じで、そのままカミーユエゥーゴに参加せず、以後『Zガンダム』のストーリーに沿ったイベントが発生しなくなる、とか。
そうそう、「ジャブローの罠を事前に察知して、降下作戦の中止を選択できる」というのは絶対あるよな。そのうえニューギニアへの降下作戦を実施できる、なんて展開があったら面白そうだ。中盤のイベントだと、諜報部予算を常にMAXにしておくとブレックス暗殺を阻止できるが、その代わりクワトロ大尉は最後までクワトロ大尉のままシャアに戻らない、なんて展開もアリかな。
ただ、そうした「if」のストーリーゲームの面白さには期待できるのだけど、作戦級シミュレーションゲームとしては不安がある。それは原作の問題で、Z以降に出てくるMSはほとんど全てドダイ改等のサブフライトシステム (以下SFS)で空を飛ぶんだよね。そこらへんは再現されるのか?
私の希望はこんな感じ。

1.SFSは独立したユニットではなく「変形」扱い
2.ただし出撃中に可能なのは、MS+SFS形態からMS形態への変形のみ。逆の変形は母艦内でのみ可能
3. MS+SFS形態で攻撃可能なのは「空」のみ

1.は、SFSはたいがい無人だし、単独で戦闘することはまず無いし、妥当なルールだと思う。2.はアッシマーZガンダム等の変形MSやバイアランにアドバンテージを与えるため。3.は地上攻撃まで可能にしたら地形ルールが無意味になるための制約。2.と併せて「SFS同士の空中戦は可能だが、本来はあくまで輸送手段であり前線に出たら乗り捨てるのが原則」というイメージ。
また、戦略級シミュレーションとしては、連邦軍内のゴチャゴチャさ加減が再現されてると面白いなと思う。
Zガンダム』の世界では、まず軍内に過激で急進的なティターンズがいて、それに対抗してこれも軍内の一部がエゥーゴの活動を始めた。そのエゥーゴは「反地球連邦組織」だから、ティターンズ以外の地球連邦軍エゥーゴを攻撃する…てな勢力図だった。この「どちらの陣営でもない連邦軍」がいるからこそ、ブライトやライラ、ブラン・ブルタークといったキャラが映えたのだ。込み入り過ぎた設定だから、アニメで見る分には「わけがわからん」「物語の焦点が絞れていない」というマイナス印象しかなかったけど、ゲームには向いているのではなかろうか。
「どうやって連邦政府そして連邦軍を味方につけるか(あるいは離反を防ぐか)」とか、もうちょい進んで「どうやってアクシズを味方につけるか」とかいった要素をシミュレーションできると面白いなと思うのだが……。まぁ期待薄だよね。どちらの陣営でもない連邦軍なんて、存在自体忘れられているし。PS版は連邦軍視点が基本で、ティターンズに肩入れするかエゥーゴにするかが選べるあたりはソレっぽかったけど。
何はともあれこの機会にPSP本体を買おうか、という気にもなるタイトル。続報を待ちたい。