バンブーブレード#11

そこで何故谷口悟朗? そういやこの作品のスタッフって気にしてなかったな。倉田英之脚本ならふつうに観られるだろ、くらいで。仙波清彦がアニメの劇伴を手がけているのはビックリしたけど、私が知らないだけで他にもやってそうだし。
谷口つながりで次回予告の元ネタは「ザブングル」ではなく「ガン×ソード」なんだろうか。観たことないからわかんないや(○人そろえばシャクの種、は明らかにザブングルだけど)。
そんなこんなで、8話から見始めて11話までの感想。剣道の腕は既に超一流だがほかは色々と未成熟なたまちゃんを主人公にしつつ、社会人として一応は自立しているけれど教師及び指導者としては色々とダメなコジローの描写にも重きを置く、というのはよく考えられていると思う。たぶん原作の手柄なんだろうけど、対立関係でも恋愛関係でもなく、正しい師弟関係でもなく、物語的に並行させつつ淡く対比させる登場人物の配置というのは、並の手腕では巧く回せないだろう。つか、たまちゃんのライバルとか憧れの君とかを出すほうが話作りは絶対に楽なのに、よくまあそっちに流れないものだ。
たまちゃんには欠けている、そうした部分を補うミヤミヤはいささか悪目立ちの感もあるが、汚れ役まで担って物語を巧く進行させている。そしてもうひとり、キリノは一見いーかげんに見えて、ストーリー進行上の「部長の役割」をきっちり果たして、運動部の物語として正当なラインのストーリーをきっちり進めている。
そんななかで、サヤひとりが異様に影が薄いのが気になるのだが……。まぁそういうポジションも必要なのだろう、と思いつつも今後の活躍に期待したい。
てな感じで、あまり期待せずに観てみたのに、いまアニメでは一番楽しみな作品になりました……って他に観てるのOOだけか(両方ともメインライターがスタジオオルフェだと今気付いた)。「逮捕しちゃうぞ」あたりももうしばらく見続けてみようかな。