ジャンプは何をやっているのか

ジャンプスクエア」の第2号が出ていたので、パラパラめくって付録の内容を確かめた。ポストカードは袋詰めで絵柄は確かめられないが、袋には収録作品のタイトルが書かれていた。
そこには、先週打ち切りになった、今出ている「週刊少年ジャンプ」にはもう載っていない作品のタイトルがあった。
ジャンプ編集部は何を考えているのだ?
マニア人気は高くとも本誌の売上には貢献しない作品がある、ということは重々承知している。打ち切りという判断、それ自体は仕方ないだろう。しかし、10月22日発売号で表紙&巻頭カラーを飾った作品を11月26日発売号で無理矢理終了させ、かと思うとその1週間後に出た兄弟誌の付録にラインナップする、このフラツキようは一体何事か。
いや、何事かと言われれば答はひとつ。
編集部の無能だ。
一体彼らは何がやりたいのか、いや、彼らは自分が何をやっているのかわかっているのか? 私は安易に「死ね」などと言ったりはしない。だが彼らにはせめて早々に転職していただきたいものだ。

P2! ―let's Play Pingpong!― 5 (ジャンプコミックス)

P2! ―let's Play Pingpong!― 5 (ジャンプコミックス)

とはいえ、「P2!」を一本の物語として、ヒロムの(そして乙女の)成長ストーリーとして評価した場合、いずれにせよこの5巻がピークだったという感は否めない。対戦カード自体はご都合主義的ではあったが、過去の蹉跌を乗り越えての小さな勝利と「ごめん」、そして握手に至ったところで、幕引きでもよかったさえ思える。まぁ残る6,7巻で描かれる川末の……と、それをヒロムがどう乗り越えるのかにも当然ながら期待しているのだけれど。