「つけるだけ節約術」

いつまでもデブと思うなよ (新潮新書)』、従来の著書とは方向性は違えど、他人のアイデアを拝借し、しかし力技を振るってベストセラーに仕立て上げるのがやっぱり岡田斗司夫だ。ただ、腹を引っ込ませてしまったら、そのぶん元来の態度のデカさが一際見苦しく目立つのが道理。氏の今後に注目したい。
閑話休題、ウエイトコントロールには苦労していない私は、レコーディングダイエットの代わりに出納帳を付けることにした。特に収支が逼迫しているわけではないが、記録していると何となく「節約しようか」という気になってくるのが不思議だ。
ただ私の場合、無駄な出費の「気付き」とは「なんとなく飼い慣らされてしまったがランチタイムに900〜1000円という南青山の相場はやはりボり過ぎだ!」てな所なので、昼食をコンビニ弁当に変える。夕飯も心もち安く済ますようになる。間食・夜食はほとんどなくなる。しかしその一方で、本とマンガと玩具に掛ける金はまるで減らそうとしない。
結果、節約生活を始めると、エンゲル係数がますます低下することになる。成熟した消費社会にあっては、エンゲル係数という考え方は既に有効性を失っているのではないだろうか?(そんな屁理屈より前に、まず被服費に人並みの金を使えよ私)