仮面ライダー電王#36

「憑かず、離れず、電車斬り!」
イマジンたちが引き起こしている2007年の騒動にひと段落がついて、侑斗が元の時代に戻ったときのことを思う。その後の数年間の出会いのいくつかは、2007年がきたら完全に忘れ去られることが前提となる……。
ひょっとして、良太郎の知っている桜井さんと侑斗とで性格が違うのは、他ならぬこの経験が原因なのだろうか? 桜井さんは温厚で思慮深く、包容力があって、しかし厭世的な影がある(推測)人物のようだが、今起きている出来事がその前提だとすれば、さもありなんである。
かつて桜井さんが言った言葉が良太郎の支えになる→侑斗がその言葉を良太郎に返す という応酬も、この因果の円環を意識するとより深みが増すな。
そして共闘の意志を新たにする2人! 
並んで変身!! 
対称形で飛来するデンライナー&ゼロライナー!!!
 
ああっカッコ良過ぎる。
 
で、このどシリアスに熱く燃える展開の後に、
「必殺技……電車斬りぃ(上ずった声で)」
「き、決まったカナ?」
をやっちゃうのが電王の奥深さだよなぁとつくづく。「イマジンたちの未来と電王=良太郎の未来は異なる」という、おそらくは結末にも関わる重要な問題絡みの新フォームなのに。
その名に反してクライマックスどころかワンポイントリリーフだったてんこもりフォームは、もう出番は無いのだろうか? 商品展開が基本的にソフビのみ(キックモード・パンチモードはソフビすら無し)だから、あまり力を入れないだろうとは思っていたけど、4つの必殺技を一回ずつ使っただけで終わりでは勿体無い気がする。まぁ、そのコンセプトがデンカメンソードの基本になったという連続性はあるけどさあ。