週刊少年ジャンプ#16

こち亀
面白いことは確かなのだが……。その面白さはあくまで「お猿の電車」に関する事実の面白さであって、そこに付加されるべきマンガの面白さは今イチ足りない気がする。
 
太臓もて王サーガ
ギャグやパロディ以外のマンガを描くことができるか、という試金石的な回? 今のところは何かと色々ツライと感じるけれど、評価は次回での決着の付け方次第だろう。作品ファンでない、コア読者層の反応も気になるところ。
 
P2!―let’s Play Pingpong!―
もしくは「P2!」。
最初に技の名前として出てきたときには「意味違うんじゃね?」と思わせておいて、今回のヒロムとの対戦で真に「パラダイムシフト」せざるを得なくなる、というのはどこまで作者の計算なのだろうか。いやまあ、ここでサブタイトルにしているくらいだから(しかも前後編で)、ジョセフ・ジョースター並に計算づくなんだろうけど。
それにしても毎回毎回、「次回で終わってもおかしくない」ムードなので、話の中身とは別の次元でドキドキさせられる。正直、今回はまさしく(本来の意味での)クライマックスというべき話だから、あとは後日談的に日常の部活の話を少しだけやれば、それも綺麗な幕引きだとさえ思えるのだが……。
その後も続くとしたら、ポツポツと拾い上げられながらも主題にはならなかった「ヒロムのまっすぐな気持ちが眞白を初めとする部員たちを変えていく」、という話が軸になる?