消された広告

「太宰はツンデレ眼鏡っ娘萌え」という、先人たちの研究に泥をかけるような推論を導き出した怪書、『週刊朝日が報じた昭和の大事件』 (奇怪なのはオマエらだよ、とのツッコミ希望)。この本、ところどころに「広告も原則当時のままとしたが、不都合のあるものについては、一部現在のものと差し替えた」という部分がある。
隠されたものがあれば露わにしたい、ってのが人情だよね?
てなわけで、たまたま手元に『週刊朝日』1970年12月11日号があったので(1、2年前に浦和の古書市にて購入、1000円か1500円という結構な値段だった)、これと『週刊朝日が報じた昭和の大事件』に収録された記事とを比較してみましょう。
……。
結論。あんまり面白くなかった(苦笑)。何故消されたのか理由がわからないほど、スキャンダル性が感じられません。おそらく、広告主の了承が取れなかった、というだけなのでしょう。一応書き出してみますが、全然面白くないですよ?(ページは『週刊朝日が報じた昭和の大事件』)
p134右下・"アサヒビールはあなたのビールです"
p136左上・広告ではなく、「憂国」中のひとコマと思しき写真にキャプション「映画「憂国」では切腹シーンを演じた(40年)」
p137左端・気候はかわっても唇はいつも健康 メンソレータム薬用スティック
(日本発売元が株式会社近江兄弟社なのがポイント。現在はロート製薬メンソレータムの販売権を持ち、近江兄弟社はほぼ同成分の「メンターム」を販売している。詳細はwiki等を参照のこと)
p138右下・お歳暮に清酒大関をどうぞ