【雑記帳 鉄人２８号誕生５０年…横山光輝の世界展開く】
12月19日10時14分配信 毎日新聞◇ロボット漫画の草分け「鉄人２８号」の誕生５０年を記念して、「横山光輝の世界展」が開かれている川崎市中原区の同市市民ミュージアム中庭に、鉄人の顔が完成した。
◇市の産業遺産として展示する高さ７．６メートルの「トーマス転炉」を母体に、プラスチック板で作った「鉄人化計画」。転炉を傾ける巨大歯車などは、そのまま活用した。
◇コンセプトは「建造中の鉄人」のため足場は残し、「正義の味方は簡単には完成しない」（同館）とか。展示は１月８日まで。【吉住遊】
「正義の味方は簡単には完成しない」……。本人は気の利いたことを言ったつもりなんだろうけれども、鉄人28号はそもそも正義の味方じゃないでしょ、というツッコミを禁じえない（苦笑）。鉄人は意志無き武器であり、「いいも悪いもリモコン次第」と、善悪は扱う人間によると歌われてるんだけどなあ。今川泰宏版「鉄人28号」などは、そのあたりを真正面から捉えて膨らませてましたっけ。
まぁ、原作や旧アニメは善悪観をテーマにしているわけでなく（子供向けだしね）、「いいも悪いも〜」よりも「敵に渡すな〜」の争奪戦の面白さ重視だった、という印象ですけどね(善悪の間で揺らぐ「道具」というテーマは、後年の『マーズ』でストレートに扱われている…そして無茶な終わり方をしている)。
閑話休題、冒頭の川崎市市民ミュージアムですが、「（鉄人28号は）正義の味方としては簡単には完成しない」が発言の真意だと思えばいい気がしてきた。そうした本質を抽出し、「未完成性」を見てわかる形で表したのではないか？ うがちすぎ？
まぁ機会があったら見にいくとしよう。
http://www.kawasaki-museum.jp/
