最近買った漫画

涅槃姫みどろ 4 (少年チャンピオン・コミックス)

涅槃姫みどろ 4 (少年チャンピオン・コミックス)

それにしても亀田なんとかがこれほど早く風化するとは思ってなかった……って、ランダエタとの再戦がそろそろだったっけ? な「チャンピオン」の回を収録した4巻。救いのない話、後味良い人情話、メルト登場回にラーフラ再登場(1話だけだけど)と、これまでに拡げてきた話のバリエーションがきっちり活かされている巻となっています。9話中3話は、実はみどろさんは全く何もしていないのですが、それでもちゃんと「涅槃姫みどろ」の話になっているあたりが凄い。
デカ教師 1巻 Flex Comix

デカ教師 1巻 Flex Comix

ええと、案の定というか『少年ブラッド』ってツブれたんですか? という単行本。いや、でもこの作品は凄いですよ。チャンピオンにいた頃から地味に巧い作家だった馬場民雄ですが、正直ここまで描けるとは思ってなかった。
いじめ問題や非行といった小学校が抱える問題を真正面から捉えて漫画にする、となると、どうしても辛気臭くなりがちですが、この作品は「刑事が小学校の教師になった」という突飛なアイデアを導入にしたり、ホラー要素を描写に活用することできっちりエンタテイメントとしても成立させている。
しかもホラー要素のほうは、一読しただけではホントにただの怪奇現象なんですが、冷静に読むと「実は超常現象は起きていない」というのが凄い。描写としての面白さ(わかりやすさ)として盛り込んでいるのであって、話の本質は極めて真摯な「道徳の教科書」(て言っちゃうとアレですが)なんですね。
続きがどうなるのかいろんな意味で(苦笑)気になる漫画です。
妖逆門 3 (少年サンデーコミックス)

妖逆門 3 (少年サンデーコミックス)

文月詩織を愛でる以外に何もない巻。というのは極端ですが、1、2巻はそれなりに工夫をこらした、独自性のある「げえむ」だったのに、この3巻は対撃というありがちなポケモンバトルパターンになってしまってかなり退屈。主人公の主張だのやることだのもワンパターンだし。
ただ、設定上盛り込むのが難しいはずの「戦い終わってほっと一息、みんなで平和にワイワイ」というエピソードを、半ば無理矢理とはいえ(そして1話のみとはいえ)やってのけたことは好印象。(で、そこで「文月詩織を愛でる」って話に戻るわけだ)。
絶対可憐チルドレン (7) (少年サンデーコミックス)

絶対可憐チルドレン (7) (少年サンデーコミックス)

連載で読んでたときには「かったるいな〜」と思っていたあたりを収録。「いつか王子様が」の3話目、京都編4話、釣りバカ編3話と、「パンドラからの挑戦状」の1、2話まで。退屈に感じたのは、6巻2話目を最後に「パンドラからの挑戦状」まで、BABEL対パンドラの直接対決がなかった(実に16話のブランク)からかな。つかその間「普通の人々」も出てないよ。そりゃ退屈だわ。まぁ、兵部は無闇に強い上に策謀巡らしているから扱いにくい、という事情はわかるのですが。しかしそれでも、なんだかんだで完結まで単行本を揃えてしまうそうな作品ではあります。