週刊少年ジャンプ#34

新連載『惨』もとい『懺』、じゃなくて『斬』杉田尚
プロを目指すのなら、まず人物の主線とそれ以外の線を描きわけられるようにしよう!

NARUTO
後付けの設定で、既出の技まで説明しようとすることにちょっと感心。設定そのものの是非はさておき(苦笑)。

BLEACH
またまた不透明決着のまま破面撤収。予想した展開ではあるが、まったく、何度やれば気が済むんだこのパターン。

太臓もて王サーガ
一周年記念センターカラーで人気投票も開催。妄想あいすがあいすと別キャラ扱いなのがなんとも(苦笑)。確かに別人だし、出番も多いけど。承太郎に投票しろという言外の訴えはちとうるさいか。
本編はふつうにコメディ。夏祭りとか季節性のあるイベントを積極的に話に盛り込むのは漫画家として正しい態度だろう。
それにしてもまさか「金玉」ネタが世に出た当日に「金総書記が4度目“結婚” 相手は頭切れる年下の金玉さん」(http://www.sanspo.com/shakai/top/sha200607/sha2006072401.html)なんてニュースが世をにぎわすとは予想してなかっただろうな(笑)。

魔人探偵脳噛ネウロ
電波ジャックの描写には色々とツッコミたい部分はあるが、面白いから全てよし。ネウロが全身で電脳世界に潜り込むという、決着をつける勢いの急展開となったものの、春川の死はまだ知られてないし、ヒグチの後ろ暗さも具体的に何とも描かれぬまま。このまま電人HAL編が終わるとも思えないのだが…。

みえるひと
「なんかもうね、頭蓋骨潰したい」「…こっそりズバリ教えてやる」……。パラノイドサーカスの連中は、作者がものすごく楽しんで描いてる感じがする。
次号1周年記念のセンターカラーだから、とりあえず命拾いできた模様。「斬」という強力な支援も得られたし、次の目標は「パラノイドサーカスとの完全決着までつづくこと」くらいにしてもいいかな。

謎の村雨くん
前々回だかに、Qと鈴木は髪型が同じで顔が違う、という描写があったときにはいろいろと予想できたのだが…。

予想1.二人は親子。敵対関係にある親子を描くことで、父から逃れられない村雨のコンプレックスを堀り下げる。

予想2.二人は年の近い親類。敵対関係にある親類を描くことで、村雨に対する楓のコンプレックスを改めて堀り下げる。

……甘かった。これが「謎の村雨くん」であり、作者がいとうみきおであることを失念していた。「およそ予想しうるなかで最もつまらない展開」になることを念頭に置くべきだった。
それにしたって、実は同一人物ってなあ……。これで「実はQは村雨オヤジのサポート役」という「意外な真相」もほぼ確定か。いや、このマンガのことだから、ふつうにただの敵ってことで終わっても不思議でないけど。