週刊少年ジャンプ#16

ONE PIECE
CP9決戦で初めてのまともな力比べは、意外にもフランキーvsフクロウだった。初めからコーラと言っていたし、飲み物によって性格が違うというボケまで含めてきれいにまとまっているのだが、それでいいのかという気がする。いや、サンジの扱いとかゾロの扱いとか。

銀魂
激しくどうでもいいが、アナログ派がアナクロの意味で使われるようになったのは一体いつからなんだろう。

太臓もて王サーガ
ハアハアからティッシュときて、「出しても出しても汁を出すのをやめてくれんのだ。まあ、生殖活動の時期だから仕方ないが」の台詞芸は見事だった。でも「フズアケ杉」はふつうに「フザケ杉」で良かったと思うのだが……この捻りにはなんの意味が?
「死ぬ気の炎」はいいとして、「なんだか急に少年マンガっぽくなってきたぜ!」はその元ネタに対する皮肉……なんだろうな(苦笑)。

魔人探偵脳噛ネウロ
いや、そのカボチャ頭は何!? 演出上そう描かれているだけで由香や弥子には誰かに見えているのだろうが、相変わらず無茶をするマンガだ。それと、サイは細胞レベルで他人になり済ませるだけで、記憶を引き継いだりはできないはずだが、兄弟は互いに違和感を抱いていないのがちょっと気にかかる。サイは事前に充分予習したのだろうが、何かしらそれ以外の理由付けがほしいなあ。

ボボボーボ・ボーボボ
大亜門ならシャアっぽい格好をした人にスレッガーさんの名台詞を言わせたりしないよな。どちらがジャンプの漫画として適当かといわれりゃ返答に困るのだが、パロディにはやはり元ネタに対する真摯さを求めたいところ。

ツギハギ漂流作家
新人の読切の前座に相応しい連載マンガというのも稀有な存在だな。

読切エスキース高橋一郎
まぁ、そんなにスゴイってわけでもないんだけどね……。デビュー作の「ドーミエ」が一番面白くて、その後はボチボチだなあこの人は。ただ、同級生に対するコンプレックスだとか初恋に対する戸惑いだとか、普遍的な青春もののテーマを異様な状況に押しこんで語る、というスタイルはこれからも続けて欲しいと思う。

みえるひと
最後の頁を開くと1頁丸々で「ドゴ」という大ゴマの使い方はなかなかに見事。なんかヒーローっぽいぞ明神!