ゾイドジェネシス#41「政変」感想

ディガルド王ララダ三世の急死(謀殺?)によって王位に付いたジーンは、反ソラシティ戦略を着々と進めていく。一方のディガルド討伐軍では、あちらこちらに引っ張り出されるルージが過労気味だった……というお話。

【ルージ】
このところ何かとうまく行き過ぎだったので、何か足元をすくわれるような話があるものとは思っていましたが、「こうきたか」という感じ。ただの単なる失敗ではなく「周囲の期待が膨張しすぎてオーバーワークに…」というのは、なかなか巧いところを突いてきました。ミィの言う「頼まれたらイヤとはいえない性格」だけでなく、ゼルフトの街では何にも役に立てず悔しがるルージという描写もありましたから、「ディガルドからの解放の力に」と求められればホイホイ行ってしまうのも仕方ないと思えますし。ただまぁ、今回最後の出撃などは、周りの人間もルージが働き過ぎなのはわかっているのだから休ませてやれよ、という気が(苦笑)。

ジーン】
「政変」というサブタイトルの割には、設定まわりの説明と整理に終始した感じのディガルド側の描写。ジーンは「ソラとの親密な関係を築くために受け入れた」ララダ三世の養子だ、という新事実が明らかに。ジーンとソラノヒトとの関係はかえって謎めいてきました。ただいずれにしても、養子が「唯一の王位継承者」ってのはちょっと不自然。ラ・カンといい、この世界の藩主だの王様だのはお世継ぎには興味がないのだろうか。まぁジーンが確実に王位に付くために、劇中では描写されなかった何らかの謀略や取り引きがあったのかもしれませんが。ディグのジェネレーターは既に死んでいることもサラっと明らかに。なるほど、重工業の推進を図れば環境汚染も進む道理です。

ザイリン
ジーンが元帥となったことと併せて中将に昇進。フェルミも少将になりました。頼りにしている、と言うジーンには「それが本心なら嬉しいのだがな」と返しており、さすがにジーンの本心を疑い始めた模様。今後はどう出る?

【ミィとギンちゃん】
仕事に追われるルージにかまってくれないものだから、ついついギンちゃんに浮気してしまうミィ……のように見える(苦笑)。ただギンちゃん(ソウタ)は登場が遅かったし、ディガルド士官としての活躍も少ないまま(印象的なのは丸腰の一般市民に発砲しようとしたことと、ケントロのホーミング背びれくらい?)ライガーに敗北、記憶喪失という流れだったから、あんまり引っ張られてもと思ってしまう。