ゾイドジェネシス#34「強襲」感想

ディガルド軍の強襲を受けて危機に陥るズーリの街。ムラサメライガーはバイオケントロとの再戦のなかで新形態・ムゲンライガーにエヴォルトした!! というお話。一方、ミィが丸焼き以外の料理をマスターするという重大な転機を迎えたり(笑)、作画の安定もあって非常に見応えのある回でした。

【ルージ】
ムラサメライガーの戦いは伝説」「救世主のように語られている」って既にそこまでかと驚きましたが、一方で霧の谷での敗戦も広く知られてしまっているわけで、ワンセットの話としてバランスがとれているのでしょう。ムゲンライガーへのエヴォルトが、半ば「その期待に応えるため」として描写されていたことも、「イヤボーンの法則」から一歩進んだものを感じさせてくれました。

レ・ミィ
ミィまで遂にエヴォルト(笑)。見ようによっては、ルージがミィの謎料理を食べたからムゲンライガーになれたともとれます(無理があります)。「ミィって丸焼きしか作れないんじゃ!?」と言われたときの表情の変化が凄かった。

【ダ・ジン】
ラ・カンが「50日間のスカウト行脚」を言い出したときに「いや、その間にズーリの街が襲撃されたらどうすんのよ?」というツッコミを入れた視聴者は少なくないと思いますが、きっちりその疑問に答えてくれました。ここらへんは相変わらず細かいですな。まぁボラー少将には一本とられてしまったのですが……。

【ボラー少将】
無駄とも思える定時攻撃によって敵(ていうか留守を預かっていたダ・ジン)の慢心を誘い、陰では斥候を送り出しておき、さらに大破したかのように見せかけて伏兵を堂々と配置するなど、なかなかの策士ぶりを発揮。さすがは(?)ザイリンの先生です。

【ソウタ】
新形態ムゲンライガーという相手が悪かったとはいえ、いささかあっけなく敗れ去った印象。おまけに生死不明ですが……。今回になってようやく、絵が上手とか執念深いとか、「この子は特別なんだから」という思わせぶりなフェルミの台詞だとか、色々とキャラクターの輪郭が見えてきただけに死んではいないと思いたいところ。

【ロンとフェルミ
何故か互いの名前を知っているふたり。となると、ロンが自爆のときに「ザイリン少将」と言っていたことも、逆にフェルミハヤテライガーを見て「エヴォルト」と言っていたことも(本編中でエヴォルトと言っていたのはこの2人とヤクゥのみ、ソウタはわざわざ「姿が変わるって奴」などと回りくどい言い方をしていた)伏線だと見るべきでしょう。なんであれ、それほど盛り上がる伏線でないような気もしますが(苦笑)。