ゾイドジェネシス#26「霧の河」感想

・(前回)ディガルド討伐軍、レインボージャークで空輸したソウルタイガーでアッタカの関を奇襲。
レインボージャーク航空偵察、トラフからアッタカに移動するディガルド軍の大部隊を確認。
・ただしそれは、陽動にひっかかったふりをしているザイリンの策。
レインボージャーク、アッタカの関でソウルタイガーを回収。
・戦わずして逃げることを危惧したエレファンダー遊撃隊、作戦を無視して出陣。それを抜け駆けと見た他の仲間も動き出す。
・ラ・カン、「早すぎる」と、アッタカに向かったディガルドの部隊が引き返してくることを危惧。ティゼにエレ隊の足止めを指示。
・アッタカ攻撃を陽動と見抜いていたディガルド軍は既に霧の河に部隊を展開、エレ隊らを迎撃。
・霧の中での混戦、味方を誤射するなど討伐軍は半ばパニック状態に。
レインボージャーク帰還、ディガルド軍はバイオプテラで迎撃。レインボージャーク墜落。
・ラ・カン、先行した部隊の救援と戦線離脱を指示。当初の目論見では、たとえ戦闘となってもすぐに撤退できるように行軍するつもりだったと思われる。
・セイバータイガー隊の金髪隊長死亡。エレ隊は隊長を残して全滅。
・ルージ、昨晩のラ・カンの言葉「霧の河の上流には何がある?」を思い出し、単機で敵中突破をはかり上流へ向かう。
・しかしそれを言った当の本人、ラ・カンは「万事休すか…」。一体どういう作戦だったのか? ここは当初は「レインボージャークによるゾイド空輸でダム破壊をはかるつもりだった」と解釈してみる。
・いずれにせよザイリンはダム破壊まで予想済み、自身のバイオメガラプトルを単機でダム前に配置。バイオプテラには本来は使い道が無かったというのは、たとえレインボージャークを泳がせたにしてもダムまで来れるのは1〜2機だからと思われる(いずれにしても単機で迎撃可能と判断)。
・ルージvsザイリン。霧による視界の悪さと木霊を生かした戦術でルージを翻弄するザイリン。ルージは砲撃によって霧を払い難局を打開。木霊とか無関係に最初からやってればいいような気が(苦笑)。
・これ以降、なぜか霧が無くなっている。
ザイリンを倒し、ダムを破壊するルージ。急流に流されるディガルド軍。
・無事に逃げおおせて再結集した討伐軍、大幅に数を減らしたが「全滅じゃないんです」。
・次回「再起への道」

というわけで、あらすじというか作戦の展開を追うだけでお腹いっぱいだった回。こうしてみると、知略では意外にもザイリンの完勝ですな。討伐軍の内輪もめとか関係無いレベルでの完璧な布陣でした。誤算は唯一、「ダムの守りがメガラプトル一機では不足だった」ことだけですが、それが致命的でした。それと細かいところでは、前回思わせぶりに言っていた「先生には大活躍していただきます」の台詞が謎のまま。ひょっとして、青いライガータイプの発見と監視が大活躍だったのか?(笑) 
それはさておきザイリン君vsルージ君。「君との決着をつけるには相応しい場所だと思わないかね、ルージ君?」「オレにはお前との決着よりも大切なものがあるんだ」
「バカな、私がルージ君に負けるというのか……!」「違う! (ボンッ!) お前は俺たち、ディガルド討伐軍に負けるんだ!!」
てな具合で、軍人でありながら個人対個人の対決にこだわるザイリンと、今や大義を背負って戦っているルージとの対比はかっこよく、また、これこそがルージの成長なのだという見せ方も見事でしたが……。双方、そもそもの因縁であるミロード村のジェネレーターについて全く触れないというのがちょっと釈然としませんでした。挑発のためにジェネレーターのことを持ち出すザイリン>軽く流すルージ くらいの会話があってもよかったのでは?
ところでザイリンハヤテライガーへのエヴォルトを見て驚いてましたが……報告してなかったのかよフェルミ!? やっぱり仲が悪いのか?