「HELLSING」増刊

ヤングキングOURS増刊 HELLSING特集号』を購入。外伝は今まで一度も読んだことがなかったので、5話中4話が再録とはいえ私には新作同様。少年ウォルターと美少女アーカードが少佐のヴェア・ヴォルフと戦う……といっても5話かけてようやく2対1の戦いが始まったところ。一体全何話の予定なんだ? つまらなくはないけれど、つーか面白いんだけど、ただでさえ筆が遅いんだから本編に力を集中して欲しいなあ。
「単行本未収録…つーか収録不可能シリーズ」もエライことになっている。一番驚いたのは97年30号の見開きイラスト。私はこれが初見なのだが、アーカードの名の由来が「J・H・ブレナンのヘンなゲームブック」ときたもんだ! 『ドラキュラ城の血闘』かよ!! どれだけマイナーだ。
ちなみにJ・H・ブレナンのゲームブックは近年になって創土社から『暗黒城の魔術師 (グレイルクエスト)』(旧称:ドラゴンファンタジーシリーズ)が復刊されている。これが順調に刊行されてグレイルクエストが完結すれば、その次は……? と期待されるが、一冊出たきり刊行が止まっている……。ついでにいうとブレナンの小説『フェアリー・ウォーズ ベレスの書』が、ハリー・ポッターブーム便乗で2003年に邦訳されているが、これも1巻が出たきり(映画はどうなった?)。
閑話休題『OURS』増刊、「HEALLSING」関係の記事として、さらに新作アニメのスタッフインタビューを掲載している。プロデューサー含めて、全員が全員大変に気合が入っていることはわかるが(つーか全何巻か決めずに「最後までやる」ってよく会社がgoサイン出したな…)、平野耕太も言うとおり「海外で「発売中止だ」ってどっかの団体が騒いだら、それで全部がおじゃん」って事態がネタ抜きで心配でならない。
短いながらも注目は中田譲治のコメントで、「前回は終盤から原作とは違うエンディングに向かって、個人的には物足りない気持ちもあった」と発言。これを額面どおりに受け取るほど私もうぶではないが、ファンの心をくすぐるのはどういう発言なのかわかっているなあと感心した。この前に購入した『ケロロ軍曹 大百科であります』でも、「印象に残っているシーン」としてギロロが活躍したシーンをメインで挙げてたし、ファン向けの気働きが見事な御仁だなあ。