ゾイドジェネシス#10

第10話「迷い」
かつて「史上最強のゾイド乗り」と称された男、セイジュウロウ。だが、競技会で対戦した自分の弟子を死なせてしまったことから、自身の強さに「迷い」が生じ……。という、まぁ言ってはナンですがお定まりのストーリー。「ゾイドの戦い方、教えてください。強くなりたいんです!」と請うルージにかつての弟子の姿を思い出し、「強さなど無意味だ!」と返すも、ルージはただ強さだけを求めているわけではないと知り、道中を共にしながらルージに稽古をつけることにした……ってホントにありがちな……。セイジュウロウを仲間に加える段取りに徹した回、というべきか。コトナ、ガラガ、ロンに比べると、なんというか「物語の発展性」に期待できないキャラのように思えるのですが、今後の活躍はいかに。

世界観
先週の感想、「火山脈とジェネレーターを絡めた設定などは特に無し」と書いたら、そのあたりの設定が明らかに。自然湧出のレッゲルはジェネレーターから出てくるものより質は劣るとのことで、レッゲルとはそもそも何なのか? という謎が生じてきました。「餌場がつぶれたから、野良ゾイドは街(=ジェネレーター)を襲撃するようになった」という、設定を明らかにしつつ、原因と結果を自然に結び付けるあたりは相変わらずの見事な手際です。
カグラックの街、名前の元ネタは何だろう?(なんか「レンタヒーロー」を思い出すな)。大型ゾイドがたくさんいて、年に1回最強のゾイド乗りを決める大会があるとのこと。ていうか、競技場を中心にして町が形成されているんですが、どういう歴史をたどってきたのか気になるところ。「カグラックで育ったあなたには不思議かもしれないけど」と、セイジュウロウの、ただ強さのみを求めてきた生き方を地域性に根ざすものとしたあたりは小技が効いていた。このあたりは、このまま使い捨ての設定なのか、それともいずれカグラックに行くことがあるのか?

ゾイド
今週はちゃんと動いていたのはエレファンダーばかりで、1枚絵をパンして動いているように見せかけるというCGアニメにはあるまじきカットが何点も……。今週もバンブリアンは活躍無し、ソウルタイガーもエレファンダーを崖に追い込んだだけで、これというアクションも無し。まぁ次回以降に期待といったところでしょうか。
主を失い、雨に打たれるエレファンダーの群れが悲しい野良ゾイドの説明。とはいえ、「何かの拍子で勝手に動き出すことがある」って、それでは何の説明にもなっていませんぜロン。

キャラクター
セイジュウロウ、剣術の師匠でこの名というと「るろうに剣心」の比古清十郎を思い出しますが、とくに関係は無し。ロン、公式ホームページには書かれていた、旅の商人という過去が劇中でも明らかに。確かに何かうさんくさい。コトナ、セイジュウロウがフルネームを知っていたということは実は彼女もそれなりの有名人?