南セントレア市

どうなるんでしょう。私個人には直接の利害関係が無いし、それどころか通過したことすらない土地なので、陰ながら反対派支持というスタンスでいますが。まあ誰が聞いたって正気を疑う新市名で、「実は合併反対派の謀略」という珍説が妙に説得力を帯びるほど(笑)。実際、新市名への反対の意志を表明するには、2月の住民投票で合併そのものに対する反対票を投じることが手っ取り早いからなあ。

ただそれでも、地名を聞くだけで「ああ、中部国際空港の南ね」と地図上の位置がイメージできるのだから、まだいいでしょう。他の酷評されている市名にしても「南アルプス市、日本国内限定とはいえ「南アルプス」の名で有名な連山の麓だな」とか、「四国中央市、ホントは端っこでも四国の中央といわれりゃそうかもね」とか、それほどひどいとは思わないんですよね。

最低最悪の新市名は、地域性と全く無関係(桜の名所なんていったい日本にいくつあるというのだ)・同一の読みの市が既にある(それも同じ関東に)・平易な漢字で書けるのに平仮名書き……
と、三拍子そろったさくら市だと思います。はにゃ〜ん。

偽装するニッポン―公共施設のディズニーランダゼイション

偽装するニッポン―公共施設のディズニーランダゼイション

土地の歴史や地域特性との関連性が薄く、役人センスの「親しみやすい」名前……ここから連想される「公共建築のディズニーランダゼイション」についての本をご紹介。9年も昔の本ながらいま現在の問題として読める。扱っているのはバブル期の建築で、経済状況は今と大きく異なるというのに、ディズニーランダゼイションの精神は(困ったことに)今なお健在だ。