読んだことないし読む気も無いが、売れていることは知っている「電車男」。その概要をきいてまず連想したのが田山花袋の、あの短編だった。電車の中の偶然の出会いという状況はもちろんのこと、主人公の本質的な人物像もどこか通底しているのではないか? まぁ「電車男」を読んでないので(読む気もないので)安易な比較はできないが、私なんぞは花袋のアレの関係性、ああいう結末のほうがよほどロマンチックだと思うのだが……(←どの短編かわかってる人はここでツッコミ入れる)。調べてみると現在は通常の出版ルートでは絶版のようだが、さらに調べてみるとというサイトに行き当たった。
青空文庫は、利用に対価を求めない、インターネット電子図書館です。
著作権の消滅した作品と、「自由に読んでもらってかまわない」とされたものを、テキストとHTML形式でそろえています。
おぉ、なんて素敵なサイトだ。問題の作品は田山花袋の6番目にあるので、興味のある方はどうぞ。短いからあっという間に読み終わる。
「坊っちゃん」はなぜ市電の技術者になったか―日本文学の中の鉄道をめぐる8つの謎
- 作者: 小池滋
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2001/10
- メディア: 単行本
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