「テレビの嘘を見破る」読了

テレビの嘘を見破る (新潮新書)

テレビの嘘を見破る (新潮新書)

ドキュメンタリー番組の制作者として、自分たちが用いてきた技法(いわゆるヤラセも含む)と、用いた理由とを開示した一冊。著者の主張にはいささか問題が感じられるが、一般の「視聴者」には十分に刺激に満ちた啓蒙的な本である。広く読まれて欲しい。この中で、我らが「川口浩探検隊」「藤岡弘探検隊」にも言及しているのだが……。

現代の情報化社会では、偽ドキュメンタリーは存在しえなくなったようで、近ごろはあまり見かけません。 とはいえ、まったく絶滅したわけではありません。一九八〇年代、日本のテレビにも「川口浩探検隊シリーズ」という番組があって、「黄金のコブラ」だの「角の生えた大蛇」だのを見せられたものでした。今でも「藤岡弘探検隊シリーズ」というのがあって、藤岡弘隊長がエチオピアでサソリに刺されるなどの「大冒険」を見ることができます。

カギカッコ付で「大冒険」かい(苦笑)。マジ書評はで。