『まんがタイムきららキャラット』3月号

「2月14日は煮干しの日です」

というわけで表紙も2月14日にちなんだもの。ブラウン基調で沈みそうになる色合いですが、背景に補色を配して引き立てています(自信が無いのでいったん画像を保存して画像加工ソフトでネガポジ反転させて確認したというのはヒミツ)。タイトルの「GA」含めた書体もチョコレートのパッケージ風? 
 
「GA 芸術家アートデザインクラス」
巻頭カラー。表紙は2月のイベントなのに本編はお正月。ってまあ、そもそもずっと季節がずれていたのがこの時期だけ合ってきたのだから、どうこういう話でないか。
書き初めならぬ「描き初め」というのはいかにもありそうな宿題だが、そのうえ登場人物たちが「新年『最初の絵』」というルールを厳密に適用するために、思わぬドタバタに膨らんだ。リアルな話で言えば宿題は宿題として描くところだけど、マンガとしてのアイデアの膨らませ方として巧いと思う。
 
「キルミーベイべー」
1/1マリオカート回。本人ほとんど何もしてないのにまごうことなくあぎりさん回だった。
 
「ばーどすとらいく!」
前回(というか長いこと半ば)ほったらかしだった侵略設定が再浮上。ダジョン星の新キャラも登場して何やら不穏な動きが……ってこれ、新展開というか単行本第1巻の締めになる回だな。これで終わったら続巻が気になるわ。巧い。
それにしても、カラスに教えられて公園のすべり台の楽しみを知った侵略宇宙人なんて前代未聞だろう。って、滑ってないし転がってるし! 目を輝かせているのが普通に可愛い。
 
「ごきチャ」
「ばーどすとらいく!」からの鳥類コンボ。……いや、この状況でよく食われなかったなごきチャ。インプリンティングのヒヨコが可愛かったけど、途中から出てきて途中まででなんとなくいなくなって、ネタとしての洗練度がイマイチなのがちょっと残念。
アオザイいいよねー。ごきチャはストレートの黒髪だからよく似合うわ。 
 
「まちカドまぞく」
優子のご先祖様、シャミ先ことリリスが現実世界で大活躍…のはずだが、やってることは基本いつもと変わらない(笑)。「泣かせたことはあるけど、いじめたことはありません」と言いつつさりげに「餌付け」言ってる桃がさりげにヒドい。ふんわりした友情ではなく、やはり何かしらシビアな打算があるようだ。このあたりは「ばーどすとらいく!」と好対照だな。
杏子の姓が「佐田」と判明。佐田杏子……さたあん? 魔王ならサタン、サターンでは木星だし特に意味はないか?
 
「カスタムメイド!」
ゲスト掲載のときのハンバーガーショップ回からユウ様の箱入りお嬢様ネタは基本だったけど、同級生たちが登場して一際映えるようになった。「山のくまごろう」でテンション上がっちゃうのが可愛過ぎるよ。そりゃ感動して泣くよ。
 
「たびだより」
ドレスアップしたマトとアイが可愛い。なんかテコ入れ然としてるけど(笑)。前回と同じ町が舞台だから「旅」というキーコンセプトとは少々ギャップがあったが、それでも「手紙のやりとり」というコンセプトのほうは維持していたから違和感は無かった。
 
「NEW GAME!」
「フェアリーズストーリー3」だけでとうとう単行本2巻分引っ張ったか。ていうか、当初の構成ではここまでの予定だったらしい。今回の打ち上げパーティ話も別に悪かないんたけど、新作に着手する話を早くみたいのだ(次回から否応なしにそうなるけど)。
 
はるみねーしょん
「問題。世界で一番高い山はエベレスト…」
 
「…ですか?」
このひっかけクイズは新しいな。
ネタは相変わらず好調なんだけど絵柄というか目のバランスが変わって、はるみの顔が正直ちと不気味だ。
 
「癒さレクチャー」
ひだまりスケッチが落ちた代原。たぶん。これまで何度も載っているからそれなりに好評だろうに、なかなか代原掲載から先に進めないねえ。私も、この種の4、5人の女の子がどっと出てきてワイワイやる系マンガのなかでは(ってこの雑誌に載ってるマンガの半分以上がそうなんだが)割と面白いほうだと思っているけど、とはいえ「もやシス」が何だったか忘れる程度の熱心さでしか読んでいない。