だからバンダイだけが生き残る

2月いっぱいで、かな? 筐体がとうとう姿を消したので今さら「ジャイロゼッター」の、アニメのほうの内幕を取り上げてみる。
http://purisoku.com/archives/6832268.html
こんな状況で仕事へのモチベーションを失わなかった高松総監督以下アニメーションサイドのスタッフに対して敬意を覚えるが、視聴者としては結果できあがった作品が面白いかつまらないかが問題だからねぇ。そして当のスクエニにとっても、業績不振の原因と名指しできるコンテンツになってしまったという。
http://www.hd.square-enix.com/jpn/pdf//ar_2013_01.pdf
(3ページ目左段下から5行目から)
ていうか開始〜1クール目の時点でもう商業的にズッコケていたのに既定路線を改めないまま1年展開とか無策にもほどがあるわ。

こんなことをやっているから、バンダイだけが生き残るんだろうなぁとつくづく思う。戦隊シリーズなんかの脚本家のインタビュー記事を読むに、当然ながら玩具の基本仕様のほうが先行してるんだけど、複数ある案のうちどれを採るかとか、設定や劇中の描写はどうするかの詰めはスポンサーサイドと番組制作サイドが互いにアイデアを出し合える体制ができてるのね。長期シリーズとして安定する(不振な年でもシリーズ自体の存続が危うくなるレベルにはならない)道理だわ。まースクエニの如きはどうなってもいいがタカトミだ! お前らいいかげん色々と何とかしろよ! 

ただまぁ、おそらく「ジャイロゼッター」と同様にゲームサイドのスタッフが口も手も出しているであろう「イナズマイレブン」「ダンボール戦記」そして「妖怪ウォッチ」が好調なのを見るに、何事もケース・バイ・ケースって話に収まっちゃうんだけどね。あと、「ヴァンガード」「バディファイト」はゲームにもアニメにも興味がないけどブシロードがどう立ち回っているかはちょっと気になる。

念のため、「バンダイはジャイロゼッターにも関わっていた」というツッコミはご勘弁。高松信司のツイートを読めばわかるとおり完全にスクエニ主導、バンダイにやる気はなく製品を見れば二線級のリソースしか割り振っていないのは明らかだった(ひょっとしたら外注だったのではというレベル・http://d.hatena.ne.jp/UnKnown/20121002)。まぁさすがに、後半の主役機の発売を断念せざるを得ないほどの不振は予想してなかっただろうけど。